今年は、首都圏を大寒波が襲い、
4年ぶりに20センチを超える大雪に。
そのため、追突やスリップ事故が多発し
レインボーブリッジが一時封鎖されたり、
トンネルでは車が積雪で坂を登れず
閉じ込められるドライバーが続出しました。
首都圏は降雪に弱いとよく言われますが、
車のトラブルは個人個人の事前対策不足が原因のことが多く、
しっかり準備をしていれば未然に防ぐこともできるのです。
今回は、気温の低下する冬場に起こりやすい自動車に関するトラブルをまとめてみました。
■気温低下による降雪や路面凍結はドライバーの大敵!
日照時間が短くなる冬場は、
交通事故が最も発生する時期です。
大きな理由となるのが降雪や路面の凍結。
降雪時の路面は雪の量に関係なく、
風通しのよい橋の上、
トンネルの出入り口付近などで
他の場所よりも気温が低くなるため、
スリップなどの危険性が大きく増すと言われています。
他にも、交差点は多くの車が停車するため、
圧雪路面が磨かれてツルツルの
「アイスバーン」状態になる危険性もあり注意が必要です。
そういった路面では車が簡単に滑り、
対向車がいない場合の単独事故にもつながります。
また降雪による道路幅の減少にも注意が必要です。
そして「雪が降っていなければ安心だろう」
と油断しているドライバーさんも、
路面の凍結しやすい日陰には最大限の注意を払っておくべきです。
■路面だけじゃない 冬場は視界不良にもご注意を!
マイカーのフロントガラスが
冬場に凍結したことはありませんか?
空気中の水蒸気自体が凍って霜になり、
氷片が太陽光を反射させてガラスを白くします。
単独事故の大きな原因となる
このフロントガラスの凍結で、
応急処置的にお湯をかけて
対応を図るのは絶対にNG。
急激な温度変化の影響で
再びすぐにガラスが凍って元通り
そんな状態で視界を失えば
他の車がいない状態でも
電柱にぶつかるなどして
単独事故を起こす可能性は否定できません。
■スタッドレスタイヤ未装着や「慣れ」も冬場のトラブルの大きな原因
タイヤ交換の面倒さから、
スタッドレスタイヤへの交換を
渋ったために事故を起こす事例が、
首都圏エリア等を中心に数多く発生しています。
リスクの高い降雪時にノーマルタイヤで運転し、
事故を起こすケースは非常に多いのです。
降雪時のスタッドレスタイヤの使用は
安全確保のための第一手段です。
「備えあれば憂いなし」ということでしっかりと準備して運転に臨みましょう
(※スタッドレスタイヤは雨が弱点です、合わせて注意しておく必要があります)。
またJAFの報告によると、
降雪地域のドライバーさんがス
タッドレスタイヤの摩耗や、
チェーンの不備によって
アイスバーンでスリップ、
運転慣れしている道で単独事故を起こす、
というケースも冬期は増加するようです。
■「バッテリー上がり」寿命と容量低下にご用心
「バッテリー上がり」にも注意が必要です。
現在の平均的なバッテリーの寿命は約2年ですが、
寿命を迎える前に寒さで液温が低下することで
思わぬタイミングでバッテリーが上がってしまい、
立ち往生してしまうトラブルもあります。
現在の車両では、
昔のように事前にエンジンをかけて
時間をかけて温めておく必要性は薄れていますが、
それでも定期的にある程度の時間を使って
車両を動かしておくことは
バッテリーの寿命を保つためには重要です。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。