扁平足とは
立っている時(荷重時)に
土踏まずが、地面に接している、
若しくはその状態に近い足のことを
一般的に扁平足といいます。
約400万年前、猿人は、
二足歩行を獲得しました。
二足歩行を獲得した猿人は、
さまざまな種類がいましたが、
その中でも生き残れたのは、
土踏まずがある猿人だけです。
土踏まずがあったことで、
より長時間・長距離を移動できて、
食べもの得ることができたからです。
扁平足の状態は、
たくさんある足の骨同士の結束が
緩み軟弱な骨組みとなり、
骨格の頑丈さで体重を支えることが
出来なくなってしまいます。
筋肉や腱、靭帯などに
大きな負担がかかり、
障害や疲れ、
運動のパフォーマンス低下などに
繋がっていきます。
まずは毎日の行動を振り返ってみましょう。
下記のような症状はありませんか?
□ 長時間歩いていないのに足が疲れる
□ 最近外出をするのが億劫。
□ 階段の昇り降りが辛い。
□ 片足でつま先立ちを3秒以上出来ない。
□ かかとから見ると、足指が見える。
土踏まずは
乳児期にはなく、歩行により
次第に形成されていきます。
土踏まずが
形成されるのは8歳頃で、
それを過ぎてもなお形成されないと、
一般的に扁平足と言われています。
ただ、形成されていたはずの
土踏まずが、年齢を重ねるごとに、
徐々に消失していってしまう方も
いらっしゃいます。
扁平足は、
「いずれなる可能性がある」だけでなく、
「既になっているのに気付いていない」
方が多く(隠れ扁平足)、
逆になかなか
気づくことができないものです。
皆さんこれを機に一度
確認してみてください。
扁平足であっても
直ちに歩行に支障が
出る訳ではありません。
また、古代と違って、
生き残るために
必要なわけでもありません。
ただし、扁平足だと
路面からの衝撃の吸収や
緩和が難しくなり、
足全体の負担が大きくなります。
そのため扁平足になると
長時間の歩行が難しくなったり
脚が疲れやすくなります。
そして、扁平足が、
姿勢の悪さの原因になります。
美しい姿勢で歩けないと
老けた印象になります。
また、扁平足によって
腰や膝などの痛みで
外出が億劫になり、
肥満などの生活習慣病にも
繋がっていきます。
自分の足で歩けなくなると、
生活の中での活動範囲が、
とても狭まってしまいます。
たかが扁平足だと侮らず、
足裏からも しっかり、
健康を考えていきましょう。
足の構造
足裏には、親指のつけ根と
小指のつけ根を結ぶ「横アーチ」、
足の外側を結ぶ「外側縦アーチ」、
そして親指のつけ根から踵を結ぶ
「内側縦アーチ」の
3つのアーチがあります(下図参照)。
これら3つが機能して初めて、
足裏の小さな面積で、
大きな身体を支えらていられるのです。
この3つのアーチの中で
一番大きい内側縦アーチを
土踏まずと呼んでいますが、
内側縦アーチを持ち上げている
“後脛骨筋腱”が衰えることで、
内側縦アーチが下がり、
扁平足になってしまう事があります。
後脛骨筋腱は内くるぶし側から、
足裏のほぼすべての骨に
繋がっているいる腱ですが、
周囲に血管が少ないため、
栄養が届きにくい繊細なところです。
その為、衰えやすかったり、
様々の原因により、
血流が滞り、更にに栄養不足が進んで、
後脛骨筋腱の老化も進んでいきます。
扁平足は、「後脛骨筋腱機能不全」
という症状であるとも言えます。
今はしっかりと土踏まずが
あるという人でも、
扁平足になる可能性が、
十分にあるということなのですので、
後脛骨筋腱への血液循環が
悪くならない様に気を付けていきましょう。
扁平足の原因
扁平足は、ただ単に土踏まずが
崩れてしまっている状態だと
思われがちですが、
本当は違います。
扁平足の場合、
かかと周りの関節群が崩れることにより、
本来アーチ状の空間を作るはずの
土踏まず部分が著しく低下し、
足の裏が平らに近い状態になってしまいます。
土台である足の骨格の崩れは、
膝や腰をはじめ
身体全体にも悪影響を及ぼし、
スポーツにおける
パフォーマンスの維持を妨げ、
怪我や疲れを誘発します。
足裏は、身体のたった約1%の
面積しかないにもかかわらず、
それで全体重を支えています。
そんな小さな面積で身体を
支えることができるのは、
足裏に土踏まずが、
あるからなのです。
既に扁平足の方は、
不調が進行しないようにする事。
土踏まずがある方は、
失わないように努め、
扁平足を予防することも大切です。
土踏まず(アーチ)を無理やり持ち上げてしまうと逆効果
扁平足の場合、低下した土踏まずを
無理やり持ち上げてしまうと
逆効果になります。
重要なのは、原因である
踵周辺の骨格を整え、
足本来の働きを
導き出すことにあります。
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