TCH

TCHとは、Tooth Contacting Habit (トゥース・コンタクト・ハビット)の略で、日本語で言えば、上下の歯を接触させる癖のことで上の歯と下の歯が安静時においても継続的に接触されているという癖(上下歯列接触癖)のことをいいます。

 

 

「噛み続け癖」などと呼ばれることもあるこの癖は、食べていない時に、不必要に上下の歯を接触させ続けてしまうというもので、歯ぎしりや歯をくいしばる癖とは違い、意識せずに上下の歯が触れている状態のことです。

 

 

「スマホ病」で「ゲーム病」と呼んでいる先生もおられますが、スマホゲームが普及してから、ここ10年で一気にTCHの方が増えてきました。

 

 

健康な方は、通常、上下の歯列間に1~3㎜(前歯部)の隙間があり、上下の歯が接触するのは会話や食事の時など、平均で1日18分以下といわれています。

 

 

一方、上下の歯列間の隙間が失われ、上下の歯の接触時間が長くなってしまうのが歯列接触癖を持つ方の特徴です。

 

 

貴方はTCHなのか?

 

 

食いしばっていますか?

 

 

と聞くと「食いしばってはいません」

 

 

と答える方が殆どで自覚がある方はほとんどいらっしゃりません。

 

 

そこでチェック方法をお伝えします。

 

 

① 唇を楽に閉じ背筋を伸ばして下さい。

 

 

② 静かに目を閉じてください。

 

 

③ 鼻からゆっくり息を吸って鼻から吐きます。

 

 

上下の歯が触れ合っているあなたはTCHの可能性があります。

 

 

 

触れていなかった方は次のチェックもしてみましょう。

 

 

① 唇と歯を上下離してください。

 

 

② 次に歯をつけてください。

 

 

唇も一緒に閉じてしまった方はTCHの可能性があります。

 

 

最後に

 

 

① 逆に歯と唇を上下ともに合わせてください。

 

 

② 上下の歯を離してください。

 

 

口唇も一緒に開いてしまう方はTCHの可能性ありです。

 

 

その他には

 

〇 頬に跡がついている。

 

 

〇 舌に歯型がついている。

 

 

〇 骨隆起がある。

 

など

 

□舌の先端や縁に歯の圧痕がある。

 

□唇を閉じた状態で上下の歯を離すと唇も開く。

 

□唇も上下の歯も開けた状態から歯だけを接触させると唇も同時に閉じる。

 

□正常な状態(唇は閉じ、上下の歯が離れている状態)に何となく違和感を感じる。

 

 

「歯ぎしり」や「食いしばり」で上下の歯を、力を入れてかみしめているという状態ではなく、本当に軽く触れているだけでも良くないのです。

 

 

正常な状態とは?

 

 

では、リラックスしている時のかみ合わせの正常な状態とは?

 

 

リラックスした時の上下の歯は、安静空隙と呼ばれる1~3㎜の隙間があります。

 

 

普段リラックスした時は、唇閉じて、上下の歯は当たらずに少しすいてて、舌は上顎の粘膜に触れていて、鼻で呼吸している状態がベストです。

 

 

かみ合わせた状態の持続は、耳の前にある顎関節の圧迫を引き起こし、血流障害・関節痛の原因となり、顎関節症発症の一つの要因となります。

 

 

軽くかみ合わせた状態でも、収縮した顎の閉口筋(口を閉じる働きの筋肉)は緊張状態にあります。

 

 

その状態の持続は、首や肩の筋肉の緊張へ波及します。

 

 

そして疲労、血流障害が、筋肉のコリとなって出現します。

 

 

舌の位置にも着目

 

 

舌の筋力が低下し、舌の位置が不適正になっていくことによって、安静空隙の消失がおこり、歯が接触する可能性が高まるとも考えられます。

 

 

口の中で無意識の力が加わる習慣は、続けてその疲労から次には、口唇の弛緩を誘発し、口呼吸が助長されていく可能性があります。

 

 

これは、睡眠時のブラキシズム(くいしばり習慣)後に、同じく口呼吸に移行することにも通ずると考えられております。

 

 

起床時のお口の乾燥を訴える人に、口腔内の軟組織(頬粘膜や舌表面)でのブラキシズムの跡を認めたり、顎・首周囲の疲労感を感じる方も少なくありません。

 

 

TCH原因

 

 

TCHは何かに集中していたり、緊張してるつもりのないパソコンやスマホなどで操作に長時間没頭しすぎることや、少しうつむいた状態での操作、ストレスなど緊張して歯の接触する機会が増えることが、最大のリスクとなります。

 

 

それが常態化すると、簡単にTCHしてしまう日常習慣がついてしまいます。

 

 

上下の歯を接触させ続ける習慣が固定化してしまうと、顎関節に力が長時間かかり、お口の筋肉が緊張状態になり疲労し、顎関節症の発症や悪化を招く可能性が高まります。

 

静かにお口を閉じてきて唇が当たったところで止めてください。

 

 

歯と歯が当たらずに下アゴがダラーンとした感じ、ブランコみたいなイメージですが それが人間のお口の中のあるべき状態です。

 

 

真剣な時に口を開いている人っていないように、人間は集中したら噛み締めるようにプログラミングされています。

 

 

スマホを触ったり、PCを使ったりしている時に無意識に嚙み締めちゃっています。

 

本来、長時間歯を接触させていると口の筋肉が疲れるので、人間の脳は「歯を離しなさい」と指令を出していますが、PCなどに集中していてその指令に気が付かず、長時間接触状態になってしまいます……。

 

 

そして、脳からの指令を無視する状態を続けているうちに、上下の歯が接触していることが普通になり、TCHになってしまいます。

 

 

上下の歯が接触しているだけで口を動かす筋肉は緊張し、疲労していきます。

 

 

その筋肉疲労が歯ぎしりや噛み締めを起こす原因になって、顎関節症などとして現れてきます。

 

 


 

 

夜間のくいしばり癖

 

 

このTCHと夜間のブラキシズム(くいしばり癖)との関係性があると言われております。

 

 

TCHが軽減されることによって、夜間のブラキシズムも軽減される可能性が高いと考えられています。

 

 

寝ている時にはブラキシズムを意識して修正できませんが、起きている今ならなんとかできます。

 

 

まずは、日中のTCHの軽減アプローチです!

 

 

TCH改善アプローチ

 

まず、頬に手を当てた状態で歯を動かしてみて、上下の歯が接触した時に、強く噛み締めなくても筋肉が使われているという筋肉の動きを理解してください。

 

 

そしてそこで嚙み締めてください。

 

 

筋肉が膨らんだ状態、いわゆる口内力こぶ状態です。

 

 

第2ステップは、職場のパソコンの画面や洗面所など、目に付きやすい場所に「歯を離してリラックス」などと書いた貼り紙をして、メモをみたら息を吐きながら力を抜くようにし、歯を離すことを意識して繰り返して下さい。

 

 

そうすると、次第に離れていることが普通になってきます。

 

 

最終的には、メモをみなくても接触に気が付いたら条件反射で脱力できるようになります。

 

 

意識して上下の歯を離すようにするのは難しいですので、条件反射のように、貼り紙を目にしたらリラックスすることを習慣化することが必要です。

 

 

きちんと取り組めば、2~3ヵ月で自然にTCHの症状が改善します。

 

 

嚙み締めた時に出てくる筋肉・口内力こぶが発達してくると、いわゆる「エラが張った」状態になります。

 

 

嚙み締め癖であるTCHが改善すると、小顔になっていくる方も少なくありません。

 

 

お口のリラックスにはあいうべ体操が効果的!

 

 

 

 

歯ぎしりの影響

 

 

皆様は自分が寝ているときに歯ぎしりをしていると思いますか?

 

 

恐らく多くの方が「いいえ」と答えるでしょう。

 

 

 

しかし、歯ぎしりをしている方は意外に少なくはないとも言われています。

 

 

 

また、歯ぎしりを放置していると、歯や身体に思いがけない大きな悪影響をきたすことがあります。

 

 

 

そこで本日は歯ぎしりの影響についてお話ししていきますね。

 

 

歯ぎしりとは?

 

歯ぎしりとは、上下の歯が不必要に接触している状態です。

 

 

ブラキシズムと呼び、大きく分けて2つの種類があります。

 

1. グライディング:上下の歯を横方向にギリギリと擦り合わせている状態。

 

2. クレンチング:上下の歯をグッとかみ締めている状態。

 

 

起きているときに歯ぎしりしている人も?

 

最近注目されているのが、Tooth Contacting Habit (トゥース・コンタクト・ハビット)で=上下歯列接触癖というものです。

 

本来、上下の歯の間には隙間があり、唇を閉じていても歯はふれあいません。

 

 

上下の歯がふれるのは会話や食事など口を動かすときだけですが、TCHの方は何もしていないときにも、上下の歯がふれてしまっています。

 

 

通常な方は、通常、上下の歯列間に1~3㎜(前歯部)の隙間があり、上下の歯が接触するのは会話や食事の時など、平均で1日18分以下といわれています。

 

 

上下の歯に加わる力は睡眠中の歯ぎしりほどではありませんが、長時間にわたって力がかかるため、ダメージを与えると言われています。

 

歯ぎしりの原因はストレス!?

 

歯ぎしりの原因は、実ははっきりと分かっていません。

 

かつては歯並び・かみ合わせの悪さにあると考えられていましたが、最近ではストレスに大きな関連性があるという説が有力視されています。

 

歯ぎしりセルフチェック

 

睡眠中の歯ぎしりは自分では気づきにくいので、それは寝ていて無意識でやっていることですので当たり前のことかもしれません。

 

そこで以下のチェックシートで、ご自身に歯ぎしりの疑いがないかどうかを確認してみてください。

 

□ 奥歯や前歯がすり減っている。

 

□ 虫歯や歯周病ではないのに知覚過敏がある。

 

□ エラが張っている。

 

□ 歯のかぶせものや仮歯などがよく取れる。

 

□ 頭痛や肩こりがある。

 

□ 舌や頬の内側にかみ跡ができている。

 

□ 歯の位置が移動してきた。

 

□ あごの関節が痛い。

 

□ 口内で下あごや上あごの骨がふくらんだり出っ張ったりしている。

 

 

上記の項目にいずれか当てはまる方は、ご自身でも気づかないうちに歯ぎしりをしている可能性が考えられます。

 

歯ぎしりの悪影響

 

歯ぎしりの音は、同室で寝ている人の睡眠を妨げることがあります。

 

しかし歯ぎしりが与える悪影響はそれだけはありません。

 

ご自身の歯や身体にもさまざまなデメリットがあります。

 

 

歯ぎしりが歯や身体にもたらす悪影響の例

 

奥歯や前歯がすり減る

 

本来、歯の先端は細かな山形になっていますが、歯ぎしりをするとその部分が削れてスパッと切ったようなフラットな形状になってしまいます。

 

知覚過敏になる

 

歯ぎしりで歯に過剰な力がかかると、歯の表面を覆う結晶部分やエナメル質がはがれていきますが、それが進行すると、その下にある象牙質がむき出しになってきます。

 

象牙質への刺激は神経に伝わるため、歯ブラシが当たったり冷たいものや熱いものがふれたりすると知覚過敏が生じるようになります。

 

エラが張る

 

歯ぎしりをすると口まわりの筋肉、いわゆるエラあたりの筋肉にある咬筋などに強い負荷がかかり、咬筋や下あごの骨が発達し、エラが張ってくることがあります。

 

歯のかぶせものや仮歯などが取れやすくなる

 

歯ぎしりで歯などに強い負荷がかかると、歯科医院で作った仮歯やかぶせものなどが取れやすくなります。

 

また、インプラントをしている方は、金具が外れたり取れたりしやすくなります。

 

頭痛や肩こりにつながる

 

歯ぎしりによって咬筋などの筋肉に過剰な負荷がかかっていると、それらの筋肉につながっている首や肩まわり・こめかみなどの筋肉が緊張し頭痛や肩こりといった症状に繋がることがあります。

 

歯の位置が移動する・歯並びが変化する

 

歯と歯が強くこすれあったりぶつかりあったりすると歯が揺れ動きやすくなるため、歯並びが悪くなったり、歯の位置が動いたりすることが考えられ、特に50代以上の方は歯周病の併発に伴い、こういった症状が出やすくなります。

 

歯周病の悪化につながる

 

歯ぎしりをすると、歯根や歯茎・あごの骨など歯を支えている土台部分にも大きな負荷がかかり、歯がぐらついて歯と歯茎の隙間が広がり、細菌が入り込みやすい状態になります。

 

顎関節症の原因になる

 

歯ぎしりをすると下あごが前後・左右に動き、顎関節に負担がかかりますが、そのような状態が続くと、顎関節症の原因となる可能性があります。

 

口内で下顎や上顎の骨がふくらんだり出っ張ったりする

 

歯ぎしりで強い力が歯にかかると、上あごや下あごの骨が隆起することがあります。

 

口の中を指でさわると、下あごの内側や上あごの真ん中あたりにモコモコとしたふくらみが確認できるようになります。

 

 

 

 

睡眠中の歯ぎしりは自分でコントロールするのが難しい一方で、想像以上に歯や身体に大きな悪影響を与えるものです。

 

指摘されたことがある方やチェックシートに当てはまる項目がある方は、ケアーしていきましょう。
 


 

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