足裏の痛み(足底筋膜炎)

足裏の痛みを大まかに分類すると

・土踏まずが痛い→偏平足

・足裏が痛い(土踏まずから踵にかけて)→足底筋膜炎

・指の付け根に「ジンジン」とした痛みがある→中足骨骨頭痛

・指と指の付け根の間に「ビリッ」とした痛みがある→モートン病

あなたの痛い箇所はどこ?痛みの原因チェック

あなたの痛みの原因がわかったら、4つの症状を詳しく解説していきましょう。

足裏の痛み

 

踵が痛い時は、どのような病気が考えられるのか見ていきましょう。

踵が痛い時に考えられる原因

踵が痛くなる原因は、さまざまです。たとえば、踵を作っている踵骨(しょうこつ)という骨の骨折や、足根骨という骨に疲労骨折やヒビが入ったときにも踵の痛みが発生します。他にも以下のような原因が考えられます。

足底筋膜炎

スポーツなどにより頻繁に足に負荷がかかる方や、肥満などにより歩行時や起立時に常に足に負荷がかかる方は、足底筋膜炎になりやすい傾向にあります。

足底筋膜炎の痛みがもっとも出やすい部分は、踵の前方部です。この部分を刺激し、足底筋膜を引っ張るように刺激すると痛みが出てきます。

中部足根骨痛

足根骨は足首と踵を構成する骨です。これらの骨の一部が癒合してしまい、ぶつかることで痛みが発生します。足首が運動後に疲れやすくなってしまい、痛みが出てくるときには注意が必要です。スポーツを行っている若年の子供によく見られる疾患です。

坐骨神経痛

腰から足にかけて伸びている坐骨神経が、さまざまな原因により圧迫や刺激を受けることで現れる、痛みや痺れなどの症状を指します。

発症の原因としては、若い年代では腰椎椎間板ヘルニアが多く、高齢になると脊柱管狭窄症が原因となることが多いです。

痛みの症状としては、お尻や腰などに鋭い痛みが走り、冷感や灼熱感、締め付け感などが現れます。これらの症状は神経のどの部分が刺激されているのかによって変化するので、足全体に強く感じるケースもあれば、踵など足の一部だけが痛むなどさまざまです。

アキレス腱滑液包炎

アキレス腱滑液包炎は、アキレス腱の踵骨に着く付近に炎症を生じて痛みが出る疾患です。アキレス腱と皮膚・踵骨の間にあるクッションの役割をしている滑液包という構造体が炎症を起こすことにより、踵に痛みが出てきます。ハイヒールをはく女性などによく見られる疾患で、靴の形との関連があるといわれています。

足裏が痛む場合に考えられる原因

踵の痛みと足裏の痛みは場所が近いため混同しやすいものです。ここでは、足裏に症状の出る疾患について紹介します。

扁平足(へんぺいそく)

扁平足の方は足のアーチ構造が失われているので、足にかかる負荷をやわらげるクッションとしての機能が低下しています。このため足に過度な負荷が加わり続けると足底筋膜にもダメージが蓄積してしまい、細かい足底筋膜の断裂の増加や足裏アーチの崩壊、ひいては足底筋膜炎の原因となることもあります。

外反母趾

外反母趾は、足の親指のつけ根の関節が外側に飛び出し、親指の先が人差し指の方に向かって曲がってしまう足病変です。

痛風

痛風は、「風が吹いただけでも痛い」といわれるように、激痛をともなう発作が起こる病気です。初めての痛風発作は、たいていの場合、足の親指の付け根などの関節に、突然、耐え難いほどの激痛が走ることから始まります。

やがて患部が赤く腫れ上がり、痛みがしばらく続きますが、だいだい10日ほどすれば、症状はなくなってしまいます。

しかし、尿酸値が高いまま治療を受けずに放っておくと、半年から1年ほどで、再び同じような発作が起きます。そして、発作を繰り返しているうちに、発作が起こる間隔が短くなり、足首や膝など、ほかの関節にまで、腫れが広がってしまいます。

水虫

足の裏は意外と汗かきで、汗腺が多くあります。年中、靴や靴下によって覆われるために汗で蒸れて菌が発生し、その菌が繁殖することで臭いが発生します。

モートン病

モートン病は足の裏の痺れや痛みを主な症状とした疾患で、足裏の神経が圧迫されて症状が出てきます。歩行時にするどい痛みを生じます

足裏の痛み|足底筋膜炎なのか?

先日から、足の裏が痛い。「この痛みはなんだろう」とネットで調べると「足底筋膜炎」という症状に近いことがわかった。ただ、どんな症状なのかの説明が少なく、自分の足の裏の痛みが足底筋膜炎なのか確信を持つことが出来ない。

それでは、あなたの不安は消えないままですよね。

足底筋膜炎の症状は一言で言ってしまえば「足の裏が痛くなる症状」です。しかし、自分と全く同じ足底筋膜炎の症状の方はいません。一人一人痛みの起きる箇所や痛みが起きる動作が違うのです。そのため、大まかな症状しかホームページに載せることが出来ないのが現状です。

しかし、私たちは多くの足底筋膜炎の患者さんを見てくる中で一人一人痛みのポイントは違っても共通する7つのパターンがあることが分かりました。今回は、足底筋膜炎の患者さんの90%以上が当てはまる足底筋膜炎の代表的な7つの症状を紹介します。

ぜひ、参考にして、その不安な気持ちを解消してください。

1.足底筋膜炎の代表的な7つの症状

これから紹介していく7つのパターンは、全て当てはまる方もいれば、1つしか当てはまらない方もいます。ただ、1つでも当てはまれば足底筋膜炎の可能性があります。もちろん当てはまる数が多いほど可能性は高くなります。一つ一つ、確認していきましょう。

1.動きはじめの一歩目が痛い

足底筋膜炎の方に多く見られる症状の一つで「動きはじめの一歩目を踏み出した時」に足の裏に痛みが走ります。

・朝起きて、布団から起き上がろうと一歩踏み込んだ瞬間に痛い

・立ち仕事だったり、バスや電車を待っているなど 立ちっぱなしで動いていなかった状態からの一歩目が痛い

・デスクワークなどで座りっぱなしの状態から立ち上がった時、またはそこから踏み出した一歩目が痛い

など、とにかく動き始めの一歩目にズキッと電気が走るような痛みがします。痛いのでどんどん足を付くのが怖くなってきます。
ただし、短時間で痛みが消える事も多いため非常に気付きにくい場合が多いです。

2.かかとが地面に着いた時に痛い

歩行時にかかとが着地した瞬間にチクっとした痛みが走ります。歩く・走ると足の裏やかかとが痛くなってきます。普通にしている時はそこまで痛くないけど歩く、走るなど足の裏に衝撃がかかると痛みが出てくるのも足底筋膜炎の特徴の一つです。

また、痛い時と痛くない時の差が不規則でいつも歩くと痛いのに、今日は痛くない。だけど、そも次の日は痛くなるなど、足の裏の痛みが出てきたり、なくなったりもします。長時間歩くと痛みが起きたり、歩き終わったあとに痛みが起きる方もいます。

さらには、靴も関係してきます。例えば、平らな靴をはくと痛みが起きる方や、ハイヒールなど硬い靴をはくと痛みが増す方も多いです。 そのため、柔らかい靴を履いてしまいがちですが、柔らかい靴はあまり良くないです。

3.歩行や運動をすると痛い

特に走ったりジャンプしたり、激しい運動をした際に痛むことが多いです。足が地面に着く瞬間または、離れる瞬間が痛みが出ます。普通に歩いても痛くないが、階段から降りるときだけ痛い。または、足が地面から離れるときだけが痛いという方もいます。

4.ずっと立ちっぱなしでいると痛くなってくる

立ちっぱなしが一番痛い方もいます。特にコンクリートのような固いところに長時間立つことが一番痛くてたまらないので、靴に中敷きを入れたり、靴下を厚くしたり、家の中でも柔らかいスリッパを履きたくなります。

どうしても痛くない方の足に体重をのせてしまう為、体が歪んでいる感じがしたり、痛くなかった方の足が痛みはじめたりすることもあります。

5.足の裏が痺れてくる感じがする

足を地面につけていなくても痛い方もいます。例えば、寝ててもジンジンと痛かったり、足の裏が熱を持っているような感じがあるため氷などで冷したくなるのも足底筋膜炎の症状です。

6.常に足の裏や指の付け根に違和感を感じる

立っているとデコボコの砂利にずっと立っているような感じがしたり、裸足の状態でも靴の中に石がはいった時のように何か踏み続けているような感覚がある足底筋膜炎の方もいます。

7.足の裏を押すと痛い場所がある

指で足の裏を押して行くと痛みが強くなる場所があるのも足底筋膜炎の症状です。また、床のコードを不意にふんでしまったときには激痛が走るなど何かを踏んだ時に痛みが起きる人もいます。

7つの症状のまとめ

          1. ・動きはじめの一歩目が痛い

 

          1. ・かかとが地面に着いた時に痛い

 

          1. ・歩行や運動をすると痛い

 

          1. ・ずっと立ちっぱなしでいると痛くなってくる

 

          1. ・足の裏がしびれてくる感じがする

 

          1. ・常に足の裏や指の付け根に違和感を感じる

 

        1.  ・足の裏を押すと痛い場所がある

足底筋膜炎で主に痛くなる箇所

下の図は、足底筋膜炎の方が痛くなることが多い3つの箇所です。

 

足裏の痛み(足底筋膜炎)

 

 

痛みが起きるのは、主にこの3箇所ですがこの3箇所にかぎらず、
足の裏が痛いとほとんどが足底筋膜炎とも言えるでしょう。

なぜ、足の裏が痛くなってしまったのか?

足底筋膜炎とは、読んで字のとおり「足の底の筋膜が炎症を起こしている」症状です。

足の裏には、さまざまな筋肉があって、その筋肉を包むように「足底筋膜」という膜に包まれています。

 

その膜が炎症を起こしているので痛いのですが、「炎症」といっても実際に炎症が起こっているのを確認できるわけではありません。

また、炎症であるならば少し休んでシップでも貼っておけば治るはずです。

しかし、休んでいるのになかなか治らないのが現状です。炎症というよりも、「足の裏の筋肉の膜」が硬くなっている。という方が正確かもしれません。

歩くとき、走るとき、足を地面に着けるときに、足裏の筋肉や筋膜がギューッと引きのばされます。

通常なら痛みませんが、足底筋膜炎の人は、硬くなって柔軟さを失った筋肉や筋膜が、強く引きのばされるので痛いのです。

痛みをなくす為には、足底の柔らかさを取り戻すことです。

足底筋膜炎(そくていきんまくえん)とは

人間の足は、いくつかの骨が前後方向と横方向にできるアーチ状の構造になっており、歩行や起立時の衝撃を吸収しています。

このアーチを下から支えるのが足底筋膜という膜状の腱組織で、踵から足の指の付け根まで広がっています。

この組織に細かい断裂が生じてしまい、炎症が起こるようになったものが足底筋膜炎です。

足底筋膜炎です。

 

人間は直立二足歩行をするようになり、常に足に体重の負荷がかかる生活を余儀なくされ、それにともない足にアーチが形成されたと考えられています。

足のアーチのクッションは、立っている間、常にピンと弓に張られた弦のように緊張し続けているため、足にかかる過剰な負荷が原因で足にダメージを負い、足底筋膜炎などの疾患が生じてしまうと考えられています。

多くはかかとの骨の前あたりに痛みが起こります。
主に40~50歳代以上で発症しますが、若い世代でもスポーツ選手などに多い傾向があります。

足底筋膜炎の原因とは

足の裏には、足底筋膜と呼ばれる、膜のように薄く幅広い腱が、かかとの骨から足指の付け根まで張っています。

足の甲の骨は、弓状(アーチ)になって体重を支えていますが、アーチを弓の弦のようにピンと張って支えているのが、足底筋膜です。

丈夫な足底筋膜も、歩行やランニング、ジャンプで使いすぎたり四十歳代以降になると、古いゴム管のようにひびが入り、炎症を起こしやすくなります。

長引くと、足底筋膜の付け根にあるかかとの骨が、とげのように大きくなり、痛みが増すこともあります。

ランニングなどの過使用による緊張以外には、扁平足、老化によるアーチの低下なども原因となります。長距離走をはじめとしたスポーツのほか、長時間の立ち仕事をする人も発症します。

足底筋膜炎の危険因子となるもの

足底筋膜炎が起こりやすくなる原因として、以下があげられます。

足首の関節の固さ

足首の関節の動きが柔らかいと、運動時に関節周囲の筋肉と連動してクッションの役割をしてくれるので、運動時の足底筋膜への負荷が少なくなります。

たとえば、ジャンプ後の着地、長距離の歩行、マラソンなどを行っても、足に大きなダメージがかかりにくくなります。

運動前に足首のストレッチし、関節の動きを柔らかくすることが重要になってきます。

立ち仕事

ずっと立ち続けているときは足底筋膜が常に緊張しているため、足底筋膜に断裂が発生しやすくなります。

つまり、立ち仕事も足底筋膜炎の危険因子になる可能性があるということです。

また、履いている靴が足に合わないと、さらに大きな荷重が足底筋膜に加わってしまいます。

立ち仕事の人は自分に足に合った靴を選ぶようにしましょう。

運動時の環境

硬い床の上を長時間走り続けると、かなり高い確率で足底筋膜炎になります。

靴のソールの素材やインソールを運動場の環境に合わせて変えることで、運動時の足底筋膜への負荷が軽くなる可能性があります。

足底筋膜炎を悪化させないためにも、運動時の環境には気をつかいましょう。

 

足に加わる荷重を分散する働きをする足裏アーチとは何か?

足裏アーチが崩れとはどういうことなのか?

 

足裏アーチとは

足の裏を触るとわかりますが、足裏は平面ではなく凹凸のある立体的な曲線を描いたアーチ構造になっています。

具体的には、タテ方向に2つの「外側弓」と「内側弓」、ヨコ方向に「横足弓」という3つの足裏アーチがあります。

 

これらのタテとヨコの足裏アーチは、足が地面に接地して荷重が加わった時に、足やひざ関節などへの負担を軽減する、クッションのような役割を担っています。

この足裏アーチを弓のようにピンと張って支えているのが足底筋膜で、この足底筋膜に炎症が起きた状態を足底筋膜炎と言います。

足裏の踵の前側が痛くなったり、土踏まずがつったりするような痛みが出るのが特徴です。

そもそも「足底筋膜」って?

私たちの足は、指、土踏まず、かかとなどで構成されています。

外見ではわからない部分を見てみると、足は骨同士が靭帯で繋がっており、筋肉や腱、足底筋膜(または足底腱膜)で補強されています。

足底筋膜は足の指の付け根から踵にかけて、足の裏に膜を張っているような構造をしており、足が地面に着地したときの衝撃を受け止める役割があります。

足底筋膜と足裏アーチの関係

足底筋膜には、足裏アーチを支えることのほかに、足を背屈させると足底筋膜が巻き上げられ、これが前に進むためにバネのような役割をすることで、スムーズな踏み返し動作を促すなどの働きもします。

足裏アーチが崩れた足は、このようなクッションやバネの役割が失われることで、足の裏に痛みが出たり、歩きにくかったりといった症状をともなうようになります。

このように足裏アーチと足底筋膜は、歩くことにおいて重要な機能を持っています。

足裏アーチの崩れの原因となるものは

足裏アーチが崩れる原因としては、強い荷重が加わることで足裏アーチが崩れるという原因のほかに、さまざまなものがありますが、加齢も一つの原因としてあげられます。

足裏アーチを支える足底筋膜が脆くなり、細かい断裂が入りやすい状態になってしまう事があります。

また、自分に合わない靴を履くのも、足裏アーチの崩れを招く原因となります。

足裏アーチに無理な荷重がかかることにより、足底筋膜へのダメージを増やしてしまうからです。

この他に、肥満により体重を足裏で支えるのに負荷がかかっている方、ジャンプを何回もするような運動を行っている人なども気をつけなければいけません。

また、歩行時の姿勢によっても足底筋膜炎を悪化させてしまうので、足裏アーチに問題を抱えている人は注意しましょう。

 

足底筋膜炎は、さまざまな足への負荷が原因で起こります。

どのような運動をしていると発症しやすいのか?

 

足底筋膜と足裏アーチの関係とは

足底筋膜には、足裏アーチを支える役割以外にも、足を背屈させた際に足底筋膜が巻き上げられます。

これが前進するためのバネのような働きをし、スムーズな踏み返し運動を促すなどの役割を担っています。

しかし、足裏アーチが崩れてしまっている足では、このようなクッションやバネの役割が失われてしまいます。

その為、足の裏に痛みが出る、歩きにくいなどの症状が現れます。

足底筋膜炎を引き起こす動作とは?

足底筋膜炎は、足底筋膜を過度に緊張させるような運動を行うと発症しやすくなります。

例えば、ジャンプをくりかえすこと、重いものを持ち続ける動作や、かなりの長距離のマラソンや歩行を繰り返すなどがあげられます。

そのような運動をすることで、足裏アーチに強い負荷が加わり、足底筋膜が強く伸ばされることで足裏アーチの崩壊に繋がりやすくなります。

また、この他にも選ぶ靴によって足底筋膜に加わる負荷が変化します。

その為、運動だけではなく、靴の種類も総合的に判断する必要があります。

靴の中敷が合っていなかったり、靴のサイズが足のサイズと適合していなかったりすると、足の負担が増してしまい、足底筋膜の負荷が大きくなってしまいます。

足底筋膜炎を起こす運動

足底筋膜炎を起こす運動としては、バスケットボールやテニスなどの激しい動きをともなうスポーツが知られています。

バスケットボールなどは頻繁にジャンプするので、足に大きな負担が加わってしまうのです。

体育館のバスケットボールの試合のコートは、床が硬いため足にダメージを負いやすいことも原因となっています。

また、テニスも狭いコート内を左右に動くため、切り返して左右に体を運ぶ時に足に大きな荷重が加わり、足底筋膜のダメージを負いやすい運動を繰り返しています。

これらの運動を行う際には、特に注意が必要です。

足底筋膜炎の症状

朝起きての数歩がとても痛いがそのうち軽くなってしまう、長い間座り急に歩き出すと痛む、踵の骨の前方内側を押すととても痛いところがある、などが足底筋膜炎の特徴であり、比較的容易に診断がつきます。

レントゲンで骨の突起が認められることもありますが、痛みの原因とは限りません。

足底筋膜炎の症状の特徴は、歩行時に足の裏に痛みが起こります。

また、走ったり跳ねたりすると強い痛みとなります。

痛みが起こる部位としては、もっとも多いのは踵との前方部分。

また、中央部の土踏まず部分、踵から遠い足底筋膜の順に痛みが出やすいといわれています。

足底筋膜炎で見られる踵骨棘(しょうこつきょく)

骨棘は、突き出たように形成される棘(とげ)のような骨のことです。

足底筋膜炎では、かかとに骨棘ができることがあります。かかとにできる骨棘は、「踵骨棘(しょうこつきょく)」と呼ばれます。

これは、踵の骨に余分な骨が増殖してできたもので、踵骨棘は足底筋膜炎の患者にしばしば見られる症状です。

踵骨棘ができているかどうかは、レントゲン写真やCTなどにより確認することができます。

ただし、足底筋膜炎でも踵骨棘が見られない場合もあり、踵骨棘ができているからといって足底筋膜炎であるという診断はできません。

踵骨棘ができる原因

足底筋膜炎では、足裏のアーチを支える足底筋膜という腱組織が、アーチの崩れによって過度に引っ張られて炎症が起きます。

このとき、足底筋膜と踵骨のつなぎ目の伸張が強いと、踵の骨から出っ張ったように骨棘が形成されます。

踵骨棘が痛みの原因になるわけではない

足底筋膜炎は、骨棘ができることで痛みが出るわけではなく、痛みはあくまで炎症によるものです。

踵骨棘ができていても痛みが少ない人もいれば、踵骨棘がなくてもひどく痛む人もいます。

つまり、踵骨棘は足底筋膜炎の痛みには影響を与えないと考えられます。

以前は踵骨棘が痛みの原因と考えられ、踵骨棘をとる手術が行われていたこともありますが、現在ではほとんど行われていません。

扁平足(へんぺいそく)は健康な足と比べて足に余計な負担がかかってしまいます。

扁平足の正しい予防法や対処法にはどのようなものがあるのか?

 

扁平足とは

扁平足とは、加齢による足底筋膜のダメージや、長期にわたる立ち仕事を行うことで、足の裏の土踏まずがなくなった状態のことを言います。

生まれながらに扁平足の人もいますが、中年以降に発生する扁平足は年齢による腱の変性や体重の負荷によって腱が断裂してしまい、アーチが低くなることに起因しています。

長時間の運動に負担を感じる場合には、扁平足を疑い、一度足の状態を把握してみるといいかもしれません。

扁平足の方が注意したい足底筋膜炎

扁平足の方は足のアーチ構造が失われているので、足にかかる負荷をやわらげるクッションとしての機能が低下しています。

このため足に過度な負荷が加わり続けると足底筋膜にもダメージが蓄積してしまい、細かい足底筋膜の断裂の増加や足裏アーチの崩壊、ひいては足底筋膜炎の原因となることもあります。

扁平足の方の場合、足への負荷が常に加わり続けているので、さらなる足底筋膜炎にならないような予防が非常に重要です。

成人扁平足について

生まれながらにして偏平足の方もいますが、成人になってから発症する成人期偏平足の方もいます。

成人偏平足は、徐々に足の扁平化が進んでいく為、初期の段階で気づくことが難しいです。

成人扁平足の予防法

成人偏平足の予防としては、まず現在の生活の中で足への負担になっていないかを見直して改善していく必要があります。

例えば、足に合わない靴やヒールの高い靴を履くことをなるべく避けること。足の筋力を保つための適度な運動を行うこと。

肥満の方などはダイエットをして適正体重を維持することも予防のポイントになります。

成人扁平足は中年以降の女性に多いので注意

成人扁平足は、中年以降の女性に起こりやすい症状です。

すでに足が疲れやすかったり、痛みが気になったり、違和感をおぼえている場合は、近くの医療機関で検査を受けるようにしましょう。

偏平足の治療は、手術を行わない保存療法がほとんどですが、重症の場合は手術を行うこともあります。

 

足底筋膜炎の症状緩和に用いられる、テーピングの役割、使用方法について。

足底筋膜炎に対するテーピングの役割

足底筋膜炎は、足裏の縦アーチの低下により足の裏に痛みを生じる疾患です。

足底筋膜炎の治療の基本は休息と安静ですが、足の裏は歩いたり立ったり等、日常生活でも常に体重の負荷がかかる場所であることから、治りづらい疾患といわれています。

しかしそう言った足の裏への負荷を減らす為に、ぜひ役立てたいのが足裏の縦アーチの働きをサポートするテーピングです。

足の裏への負荷を減らすことで、より早期に回復する可能性が高まります。

足底筋膜炎の痛みを緩和するためのテーピングの方法

足底筋膜炎の痛みを緩和する対策としてテーピングを行う際、ポイントとなるのは、足底筋膜が骨と結合している、親指と小指の付け根、そして踵の部分です。

また、足裏には、縦方向に2つの「外側弓」と「内側弓」、横方向に「横足弓」という3つの足裏アーチがあります。

テーピングする際は、この構造も意識しながらテープを貼っていきます。

痛み方には個人差があり、痛みが強く出る部位によって貼る箇所が異なる場合がありますが、足底筋膜を保護し足裏アーチを支える、基本的なテーピング方法の一例をご紹介します。

テーピングの手順

1.足の親指を内側に折り曲げ、足の親指の付け根から踵にかけて貼ります。

2.小指を折り曲げ、小指から踵にかけて貼ります。

3.小指と親指の付け根を結ぶようにテーピングを施します。

このようにしてテーピングを貼ることで、足底筋膜が無理な伸び方をしないように緩んだ状態で固定されることにより、伸びようとするときの抵抗力としてテープが作用するため、足底筋膜が保護されます。

 

足底筋膜炎の痛みがつらい時は、どんな靴を選ぶとよいのか?見ていきましょう。

合わない靴は足底筋膜炎を悪化させる

足にはクッションの役割をするアーチがありますが、このアーチは長い間の立ち仕事や肉体労働、過度なスポーツでの負荷や加齢によって崩れ、そのアーチを支える役割をしている足底筋膜が傷つくことにより痛みが生じます。

歩くだけでも激しい痛みが生じることが多い足底筋膜炎は、安静にしていることが大切となります。しかし、仕事の都合などによりどうしても立ったままの姿勢を強いられるケースも出てくるかと思います。

そう言った際に大切なことは、合わない靴を無理に履き続けて症状を悪化させない、痛みを緩和するために、自分の足に合った靴を選ぶことです。

サイズが大きめの靴を選ぶのは間違い

足底筋膜炎の患者は足裏に痛みがあるため、あまり足を刺激しないように大きめの靴を選ぶ傾向があります。たしかに痛い部分に直接ふれる部分が多いと、不安を感じてしまうのかもしれません。

しかし、大きめの靴には、足底筋膜やかかとなど足裏アーチのサポートがしっかりとできない、土踏まずが潰れる原因になるなど、いくつか問題点があります。

足裏をしっかりとサポートし、なおかつ前後の長さもぴったりと合った靴を選ぶことがとても大切なのです。

選ぶなら踵が細い靴を

靴を選ぶひとつの目安に、踵の幅があります。踵がゆるい靴では足底筋膜のサポートを得ることが難しいので、踵の幅が狭く、しっかりと踵を包む靴を選ぶようにしましょう。

そうすることで、踵だけでなく足の中心部の骨の作る縦と横のアーチも同時に支えることができ、体重が加わっても扁平足になったり、足底筋膜炎になったりする可能性が減ります。

縦と横の関係を考えながら靴を選ぶことで足底筋膜に加わる荷重が軽減するので、踵の幅には注意して靴を選びましょう。

テーピングはあくまで補助的な役割

テーピングは足底筋膜を保護し、足裏アーチのダメージを軽減する作用がありますが、テーピングのサポートだけでは足底筋膜のダメージ回復としては不十分で、残念ながらこれが治療の中心にはなりません。

治療の流れ

受付
受付
初診時は保険証をお持ちなり、受付にて問診票と当院の説明の入った資料をお渡しいたします。閲覧いただきましたら必要な箇所にご記入いただいてお待ちください。記入しきれなくても問診時にご相談いただいても結構です。
問診
問診
お名前をお呼びしましてから、問診をはじめます。先生が問診表をもとに自覚症状や発症状況、痛みやだるさをおうかがいします。気になる事があれば、何でもお話してください。色々な整形学的検査と確かな経験のもとに原因を探ります。
診察・治療説明
診察・治療説明
痛みやだるさのある箇所を詳しく診察いたします。痛みがでる体勢や関節の可動域などを確認し、患部の状態や原因を確認いたします。原因は千差万別ですので診察中でもお気軽にお伝えいただくことにより、根本的な治療が可能となります。
治療
治療
症状と治療の説明をご理解いただいた上で施術をおこないます。痛みの多くは筋肉のバランスが崩れることや背骨や骨盤などが歪むことにより発生します。力を抜いてリラックスしていただき、筋肉の緊張をほぐしていきます。患者様にあった必要な治療をおこないますのでご安心ください。
術後の確認・説明
術後の確認・説明
施術後の痛みや動きを確認し、日常生活で気を付けて頂きたいことや筋トレの方法やストレッチのやり方などを説明し、次回の治療の説明をします。

 

施術料金

保険診療

各種健康保険が使えます。

お越しの際には保険証をご持参ください。

保険診療は症状により異なりますが下記の料金が目安となります。

初診

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~1,200円 ~800円 ~600円

2回目

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~570円 ~380円 ~180円

3回目~

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~480円 ~320円 ~180円

矯正治療(自由診療)

患者様によって治療内容は変わります。

診察で金額と効果をしっかりご説明いたします。

初回 2,160円~
2回目~ 1,080円~

延長マッサージ (自由診療)

5分単位で何分でも延長することができます。

5分  540円
10分 1,080円
20分 2,160円

足裏の痛み(足底筋膜炎)

大原接骨院

小田急江ノ島線
南林間駅西口より徒歩1分
スーパータイガ前
神奈川県大和市南林間1-10-19
TEL.046-273-3307
>>駅からの道のり(動画)