【問題】太らないのはどっち?
ほかほかご飯
冷えたおにぎり
今回お話する「冷やご飯」と「温かいご飯」との
それぞれの栄養価には変わりはありません。
ごはんの主成分のでんぷんが冷めることで
そのでんぷんが
「難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)」
というものに変わります。
この難消化性でんぷんが、
食物繊維と同じような働きをするということが大きな違いで
「冷やご飯」と「温かいご飯」での違いは、栄養価ではなく
カラダへ作用する効果が違う、ということになるんです。
食物繊維というと、腸をキレイにしてくれるというイメージ♪
冷えたごはんでそんな効果が得られるのなら、「ご飯が冷めたから」と
レンジでチンするということは、すごくもったいないことなんです。
難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)が腸内をお掃除してくれるのですから♪
冷やご飯で痩せる4つの理由!
さて、そんな冷やご飯ダイエットですが、
冷やご飯でで痩せるという理由を
4つお話してまいります。
1・「難消化性でんぷん」が腸に効果的
2・糖質や脂肪の吸収を阻害する働き
3・食べることでカロリー消費量がアップ
4・ムダ食いがなくなる
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
その1 「難消化性でんぷん」が腸に効果的
ご飯に含まれるでんぷんには、冷えると
「難消化性でんぷん」に 変化します。
これには食物繊維に似た働きがあるため、
腸内環境を整える効果があります。
加熱されたでんぷんは、
小腸に届くまでに消化・吸収されてしまうのですが、
消化されにくい構造に変化したでんぷんは、
大腸まで運ばれ排出されるそう。
主食のでんぷんのうちの20%程度が、
冷める過程でレジスタントスターチに変化し、
肥満の予防などさまざまな効果をもたらすそうです。
すると腸の消化・吸収機能が高まり、
お腹の調子にも効果的というワケ。
その2 糖質や脂肪の吸収を阻害する働き
「難消化性でんぷん」は糖質や脂肪の、腸からの吸収を抑えます。
“食物繊維はしっかり摂ってるから大丈夫よ”
という声もありそうですが、
オススメ理由が実はあります。
本来、食物繊維はミネラルの吸収を妨げますが、
「難消化性でんぷん」にはミネラルの吸収を助ける働きがあるんです^^
食物繊維のように糖質や脂肪の吸収を抑えながら
ミネラルなどはきちんと吸収してくれるなんて、嬉しいと思いませんか?
余談ですが、他にも
・インスリンが出にくくなり、血液中の糖が体脂肪になりにくい状態にしてくれる
・急激に血糖値が上がらないので、お腹もすきにくい
さらに、血液がサラサラになる健康効果で、余分なコレステロールや
脂肪を排出しやすくし、大腸で余分なコレステロールや毒素を吸着して
排出する効果も期待できるそうです。
消化吸収されにくいので、
体脂肪にはなりにくい=ダイエットに効果的ということになりますね^^
⇒難消化性でんぷんとは
その3 食べてるだけでなくカロリー消費量がアップ!
冷やご飯は温かいごはんに比べて硬いため、
自然に噛む回数が増えてカロリー消費量がアップします。
「食事誘導性熱代謝」(DIT反応)が高まり
脂肪燃焼にも一役買います。
ご飯を食べると体がポカポカ温かくなるのがDIT反応です。
これが高まると、内臓の働きが活発になり
脂肪燃焼ができます。
毎日のご飯を食べながら脂肪燃焼出来るなんて、凄い♪
また、気になる冷ご飯のカロリーですが、
主食の約20%がレジスタントに変化するという研究が結果がありました。
そのことからすると、冷ご飯と温かいご飯のカロリーを比較すると
通常の白米の場合…茶碗1杯分150g 252kcal
冷ご飯の場合…茶碗1杯分150g 227kcal
ということになります。
ただ、いくらカロリーオフになると言っても、
過信して食べ過ぎるのは注意が必要です。
「冷ご飯だからたくさん食べてもいい!」ではなく、
「同じ量を食べるなら冷ご飯にしてみよう!」
という意識でチャレンジしましょう。
その4 ムダ食いがなくなる!
冷たいご飯=硬いご飯。
冷やご飯は温かいご飯に比べて硬く感じるため、自然に噛む回数が増えます。
ということは、
よく噛んで食べることで脳の中枢神経が刺激され、満腹感が得られます。
お菓子などのムダ食いが無くなるので、
自然にダイエットでき
無理なく痩せられるというわけです。
しかも、「よく噛んで食べる」って
唾液の分泌が活発化することで虫歯予防にもいいらしいです。
メリットがいっぱいですね♪
⇒「噛む」ことの大切さ
というわけで
【答え】太らないのは、冷えたおにぎりでした。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。