怪我を早く治す為の睡眠。
10日目
◆眠りのギモン
◇忙しくて寝る時間が取れないときにはどうすれば?
OECDの調査によると、
日本人は世界で2番目に
睡眠時間が短い国だそうです。
一律、
何時間眠れば健康ということはなく、
一人ひとり最適な睡眠時間があるものですが、
それよりも短い睡眠時間で
やりくりしている人は多くいることでしょう。
短い睡眠時間に慣れるという人もいるが、
残念ながら、
短時間睡眠が習慣になったとしても
脳や身体が慣れるということはありません。
夜間の睡眠時間を
一定の時間に制限して
反応速度を観察する実験でも、
日を追うごとに反応は遅くなるだけで、
慣れるという現象は起こらなかったといいます。
したがって、
7時間睡眠が必要な人は、
十分なパフォーマンスをするには
7時間寝るしかありません。
休日にリズムを崩さないよう
「プラス30分以内」に多く寝るか、
平日のすき間の時間で
短い睡眠をとるしかありません。
足りない睡眠は別のなにかで
代用することはできません。
「夜に眠れなくて日中に障害がある」ということが
週3回以上、3ヵ月以上続くと、
臨床上「不眠」と診断されます。
眠れない原因が解消されているのに、
不眠が続いてしまうのは、
「眠れない」ということ自体に
意識が向いてしまうからです。
毎日同じ寝室で
「眠れない」苦痛を味わうと、
いつの間にか寝室と
苦痛な体験が結びつき、
無意識に操作されて