繊維と脂肪の関係

繊維質が中枢神経にまで作用する仕組み

 

 

食物繊維が「健康」に寄与すると聞くと、パイプをブラシで洗浄するかの如く、食物繊維が腸管を掃除するように考えている人がいるかも知れません。

 

 

実情は繊維が発酵することによりクリーンなエネルギー、つまりSCFA(短鎖脂肪酸)やMCT(中鎖脂肪酸)が生産され、それが腸管のエネルギーやポジティブなシグナル(ある種の満足感)となるということです。

 

 

短鎖脂肪酸が「満腹中枢」に作用して食欲を抑えるのは「満たされた」というシグナルを発するからです。

 

 

非常に分かりやすい反応は、腸管内の短鎖脂肪酸レベルが上昇すると高カロリー食材への欲求が減ることです。(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00750438)

 

 

幅広い分野で注目されるIPE

 

 

多くの実験で、イヌリン(繊維質)とIPE(イヌリン・プロピオン酸・エスター)とで比較試験が行われているが、結果はIPEの方が多かれ少なかれ高い効果を示している。

 

 

どういうことかというと繊維質を食べても、それが腸内細菌叢で効率よく脂肪酸に分解されないと「効果」を発揮しにくいということである。

 

 

このIPEは繊維質と短鎖脂肪酸が合わさったもので多くの実験で満腹感の増進と肥満抑制の効果を発揮しています。(https://gut.bmj.com/content/64/11/1744。 https://www.nature.com/articles/ijo201584。 https://gut.bmj.com/content/68/8/1430)

 

 

それと同時にインスリン抵抗性が改善され、いわゆる「代謝」がよくなって比較実験では有意に体脂肪率が下がることも確認されている。(https://www.mdpi.com/2072-6643/11/4/861/htm)

 

 

積み重なるリンゴ酢の効果

 

 

IPEは「エクササイズと食事改善を中心としたダイエットプログラムの効果を上げる」と讃えられています。(https://www.medicalnewstoday.com/articles/327519.php)

 

 

 

 

 

IPEはプロピオン酸という短鎖脂肪酸を含みます。

 

 

これよりさらに小さい脂肪酸は酢酸、つまり酢の有効成分です。

 

 

酢酸を含む食品、特にリンゴ酢の代謝改善効果には目をみはるものがあります。

 

 

ラットを糖尿病にするには特定の「高脂肪食」が処方されますが、高脂肪食と共にリンゴ酢を与えたグループでは高脂肪食の悪影響がほとんど出なかったといいます。(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0003392816302955)

 

 

この目を疑うような結果は最近になって同様の他の実験でも再現されており、酢、特にリンゴ酢の「健康効果」に対する証左は固いでしょう。(https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/jmf.2017.0039)

 

 

リンゴ酢の代謝改善効果の結果の一つとしてダイエット効果があると考えられます。

 

 

小さい脂肪酸

 

 

MCT(中鎖脂肪酸)のソースの代表はココナツオイルです。

 

 

ココナツオイルが心疾患のリスクを下げるかどうかについては評価が分かれていますが、最近の厳格な試験ではバターやオリーブオイルと比較しても有意にC反応性蛋白を下げるため(https://bmjopen.bmj.com/content/8/3/e020167)、上に挙げた繊維質や酢と合わせるとダイエット効果やインスリン感受性向上はもちろん多くの「健康効果」が期待出来ると考えられています。

 

 

但し摂取量が多ければ多いほど良い類のものでは無く、脂質として総合的なマクロ比率(カロリー)から行くと3割を上限としたいところであります。

 

 

ココナツオイルではその半分がラウリン酸ですが、このラウリン酸の腸内細菌叢改善効果は最近になって詳細に検証されており、代謝改善効果や精神面での好影響も比較的盤石な推論が可能と考えられています。(https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0963689719881366)

 

 

代謝改善効果と腸内細菌叢への影響、脂質分子の大きさ(炭素鎖の長さ)を合わせて考えますと、現時点では炭素鎖の長い脂質(多価脂肪酸)はエネルギーを取り出すコストが負担となりストレス反応を起こしている可能性が大きいと言えます。

 

 

短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸が即エネルギーとして使用され「ポジティブな効果」を身体に与えることの裏返しというわけです。

 

 

長鎖脂肪酸の代謝はストレス、短鎖・中鎖脂肪酸は身体システムを助ける負担の軽い燃料と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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