誰も語らないダイエットの核心

人類のメンタルが急激に弱くなっているのか?

 

ダイエットを行う際、

 

食べたものの名前や重さ、

 

またそこから算出された摂取カロリーを

 

綿密に記録するという人は多いですね。

 

 

 

 

こうすることでダイエットが

 

成功する確率が高くなる

 

ことは間違いありません。

 

 

 

 

但しこれは、

 

数多くあるカロリー収支の

 

パターンからすると、

 

その中の一つを

 

観察しているに過ぎません。

 

 

 

 

 

分かりやすいところで言うと、

 

例えば、活動で消費したカロリーを

 

綿密に記録することは

 

非常に難しいと思われます。

 

 

 

 

摂取カロリー算出の几帳面さに比べると、

 

消費カロリー算出のそれは、

 

かなりアバウトなものです。

 

 

 

 

一般に、カロリー収支を主軸とした

 

ダイエット方策と考えられているものは、

 

単に一面的なもの、

 

つまりカロリー収支の「収」だけを

 

見たものであるということです。

 

 

 

 

 

エクササイズでカロリー収支を大幅に

 

マイナスにすることが困難であるため、

 

主に摂取する食品で調整具合を

 

コントロールするということになるわけです。

 

 

 

 

 

しかし、食事調節による

 

ダイエットを考えた場合、

 

 

次のようなことを疑問に

 

思ったことはありませんか?

 

 

 

 

例えば、冷たい水を飲んだ場合、

 

その水が排せつされるまでには

 

体温の高さまで温まりますから、

 

冷水は体熱を奪う

 

ということは間違いありません。

 

 

 

 

 

すると、摂取は摂取でも、

 

冷水を飲むことはカロリー消費となります。

(大したカロリー消費にはなりませんが。)

 

 

 

 

あるいは、固ゆで卵を食べた場合、

 

それが身体に与えるカロリーよりも、

 

その消化吸収で消費される

 

カロリーの方が大きくなります。

 

 

 

 

 

冷水を浴びるとどうなるでしょうか?

 

寒いところで薄着をするのはどうでしょう?

 

 

食事を制限することで

 

肥満問題が解決出来るのであれば・・・。

 

 

 

 

例えば、現在のアメリカでは

 

成人の7割が肥満であると言われていますが、

 

 

その状況は、純粋に自己統制が出来ていないから、

 

「メンタルが弱い」から、

 

肥満が増加しているということになります。

 

 

 

 

 

その理屈で行くと、

 

世界的に糖尿病や肥満が

 

爆発的に増加しているのは、

 

人類のメンタルが急激に

 

ボロボロになっているに違いない、

 

 

となるわけですが、

 

果たしてそうなのでしょうか?

 

 

たいていの動物は筋骨隆々

 

「食事をコントロールしなさい」

 

「エクササイズをしなさい」

 

と説く行為は、

 

ダイエットにおいて必要不可欠であるがゆえ、

 

何の欠点も無いように思えます。

 

 

 

 

しかしながら、

 

図式としてダイエッターを

 

責める形になることが多く、

 

こうなると人間の防衛本能が働いて

 

「ダイエット」にまつわること一般を

 

避けたくなるという悪循環が発生します。

 

 

 

 

肥満のためダイエットを

 

しなければならない人は、

 

ある種有罪であり、その償いとして

 

「ダイエットの刑」があるかのような、

 

重苦しさがあります。

 

 

 

 

当然のことながら、

 

大っぴらには言われていませんが、

 

 

権力者層からしてみると、

 

「肥満」ほど、

 

一般市民のプライドとエゴを

 

くじいて扱い易くする方策は無く、

 

 

その上、ありとあらゆる医療関連の利益が、

 

永年にわたって確約される

 

システムの基盤となります。

 

 

 

肥満が激増、癌が激増、アルツハイマー病が激増・・・

 

とニュースメディアで頻繁に取り上げることは、

 

一見それらに警鐘を鳴らし、

 

軽減に寄与するように思えますが、

 

実情は反対です。

 

 

 

 

 

これは、マス・コンディショニングといって

 

「皆そうなっているんだから、自分がそうなっても不思議ではない」

 

という下準備であって、

 

受け入れ態勢を整えるメソッドです。

 

 

 

 

「貴方が肥満なのは、貴方がだらしないからです!」

 

と断罪するのも、

 

本当に自己統制だけの問題なのかどうかを、

 

理性的に吟味させないよう

 

メンタルブロックする作用があります。

 

 

 

 

 

エクササイズは素晴らしいですが、

 

食事とエクササイズで

 

減量に成功した人のその後を見てください。

 

 

 

 

多くの場合、

ダイエットとエクササイズを

 

一生続けて維持するか、

 

止めてたちまちリバウンドするかの

 

二つに一つしかありません。

 

 

 

 

 

少し考えてみましょう。

 

人間という動物は、

 

厳しい食事制限と

 

エクササイズを継続しない限り、

 

 

動物的な自然の肉体美が現れないような、

 

悲しい動物になってしまいました。

 

 

 

 

ニワトリも、牛も、豚も、

 

脂肪が蓄積するような

 

環境に意図して縛り付けない限り、

 

そう簡単に肥満しません。

 

 

 

 

放し飼いしているだけで、

 

肥満どころか、

 

カチカチの筋肉だらけになります。

 

 

 

 

増してや野生の動物は、

 

寒い地方の動物を除き、

 

食糧が大量にある状態でも

 

肥満に陥ることはまずありません。

 

寒いと言って服を着る動物はいない

 

あたり前のことですが、

 

人間はロボットではありません。

 

 

増してやロボットは人間が考え、

 

作ったものですから、

 

稚拙なものです。

 

 

 

 

ところが、カロリー収支計算や

 

栄養素の量、薬剤の量など、

 

あたかも機械やロボットに

 

コマンドを与えるかの如く、

 

人間を硬直したシステムとしてとらえ、

 

対策を練っています。

 

 

 

 

 

自然の叡智が生み出した「人間」を

 

ロボットになぞらえてはいけません。

 

 

 

 

先ほど、

 

なぜ動物は人間のようにデブらないのか?

 

ということに疑問を投げかけてみました。

 

 

 

 

その延長線上で、もう一歩、

 

核心に迫るための事例を考えてみます。

 

 

 

 

 

我々人間は、生まれた直後の

 

15年~20年で急激に変化し、

 

赤ん坊のサイズから比べると、

 

あっという間に巨大化してしまいます。

 

 

 

このことを「カロリーの摂りすぎで巨大化した」

 

などと考えたことはありますか?

 

 

 

 

もちろん無いと思いますし、

 

また「激しい運動をして発達した」

 

と考えることも無いでしょう。

 

 

 

 

我々が「成長」と呼ぶ現象では、

 

摂取栄養素の量や、

 

エクササイズの量から

 

類推される因果関係とは、

 

遥かにかけ離れた次元で、

 

人間の身体が劇的に変化しています。

 

 

 

 

人間のDNAに限らず、

 

あらゆる生物のDNAには、

 

カロリー収支や

 

エクササイズなどといった

 

「機械論」的なインパクトからすると、

 

数マグニチュードの上の

 

抜本的なチューニングを

 

司るキーが並んでいます。

 

 

 

 

 

「肥満」を自己管理能力のせいや、

 

努力不足のせいにするのは、

 

本質を隠すためのデマです。

 

 

 

 

 

肥満の本質的ファクターは

 

何個かありますが、

 

 

結局は内分泌系のかく乱

 

(エピジェネティクス)であり、

 

これは代謝均衡ポイントの

 

ズレを意味します。

 

 

肥満解消(ゲノム特定)のカギになると考えられているのが、低酸素状態と寒冷状態です。

 

例1:低酸素

 

40万人を対象にしたメタ解析によると、

 

海抜ゼロメートルの高さに住む人々は、

 

高地に住む人に比べ4倍~5倍も肥満になりやすい。

(Dr. Jameson Voss, 米空軍)

 

 

 

 

例2:少し寒い状態

 

10~15分間、寒さに耐えて震えることは、

 

1時間適度なエクササイズした時と

 

同等のイリシン上昇をもたらす。

(Garvan Institute of Medical Research)

 

 

 

 

 

これらの例から思い当たることも

 

多いと思いますが、

 

特に著名なのが、

 

低酸素状態での食欲欠乏と体重減少。

 

 

 

 

低酸素状態では、

 

即座にレプチンが上昇し、

 

またレプチン受容体も増加します。

 

空腹感が無くなるため体重はすぐに減ります。

 

 

 

 

筋発達は停止し、

 

栄養素調達のため徐々に分解されます。

 

 

 

 

筋発達にはよくありませんが、

 

無理無く野生を呼び覚まし、

 

ケトーシス方向に傾ける

 

ダイエットとして注目されるでしょう。

 

 

 

 

例2に関して。ユージン・サンドウ

 

毎朝トレーニング前に

 

冷たい水を浴びていたとのことです。

 

 

 

人間は服を身にまとう動物になって

 

肥満したのでは、

 

と感じることもしばしばですね。

LIVE HARD NEWSLETTER 参照)

 

 

 

 

 

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

 
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