テーピングとは
テーピングテープは、「布」に「糊:のり」を接着させたものです。
布にはたくさんの素材があり、大きく分けると伸縮するタイプと伸縮しないタイプに分かれます。
いわゆる粘着剤である「糊」の改良や、基材である布の進化はありますが、テーピングが自ら発熱したり、冷却するような機能はありませんし、シップのように薬も入っていませんので、貼っているだけで痛みが改善することはありません。
世の中には〇〇テーピングと称して、魔法のテープのような誇大広告のようなものもたくさん存在しますが、決して間違えないようにしてください。
テーピングの目的
テーピングの目的は、制動・固定が基本になります。
関節をまたいで、テープを貼付することで、痛い方向への運動をテーピングで制動・固定します。
主な使い方としては、
①応急処置としての使用
②傷害の予防
③再発予防
④パフォーマンスアップ、フォーム改善
となります。
テーピングの幅について
テーピングの幅はメーカーによって数ミリ単位の表示は異なりますが、ほぼ12mm~75mm幅となっています。
同じ基材(布材)でも6種類も存在することになります。
幅が細いテーピングは指用、広いテーピングは背中や太ももに貼付するのが便利です。
簡単に目安を示します。
12mm ⇒ 手や足の指など
19mm ⇒ 手や足の指など
25mm ⇒ 手や足の指、手の関節、足のアーチなど
38mm ⇒ 足や手の関節、ヒザ、アキレス腱、下腿(ふくらはぎ)部など
50mm ⇒ 大腿部、腰、肩など
75mm ⇒ 大腿部、背中など
テーピングの強度
伸び縮みするか、非伸縮かで大別できます。
非伸縮タイプのテーピングは、強度が強く、伸縮するタイプは強度が弱くなるのが一般的です。
強固な固定力を求める場合は、非伸縮タイプを選んで下さい。
部位にもよりますが、テーピング幅も広い方が強度が強くなります。
テーピングの引っ張り強度は一般的には公開されていません。
ただ、メーカーによって異なるため、同じ幅、同じ非伸縮テーピングでも、強度が異なる可能性があります。
非伸縮タイプ
主にコットン材を使用しております。
足関節捻挫など強固に関節を固定したいときに使用します。
伸縮タイプ
非伸縮タイプに比べると、強度は落ちます。
強度を見分ける簡単なポイントしては、手で切れるか、切れないかで判別できます。
手で切れる場合は強度が弱く、手で切れずハサミが必要な場合は強度が強いです。
近年テーピングが機能的に進化してきており、さらに細かく分類され使い分けることができようにもなってきてます。
撥水、防水テーピング
元来テーピングは、布の基材に粘着剤をつけたものです。
そのため、雨など水がかかると、すぐに剥がれてしまうという弱点がありました。
それを補うために、基材に「撥水機能」を持たせたテーピングが出てきました。
サッカーやラグビーなど、雨など関係なく行うフィールド競技などでは重宝する機能かと思います。
もちろん生活防水(水道の水がかかる)などでも機能を発揮します。
※体内から発する汗に関しては、撥水加工をしていても剥がれやすくなります。
さらに、完全防水テーピングも開発されています。
従来の布基材ではないため、一慨には比較できませんが、水中で動くようなスポーツには有効でしょう。
※競泳などテーピングが禁止されている競技には使用の注意が必要です。
一方、各メーカーはあまり述べていませんが、基材表面に撥水コーティーングがされているため、基材面上に接着する(テーピングの上にテーピングを接着させる)と剥がれやすい可能性があります。
また、撥水コーティングが通気性を どの程度犠牲にしているのか不明です。
通気性が悪くなると、ムレが生じ、かぶれなどの原因になります。
安易に撥水加工を選ぶのではなく、用途に応じて使い分けましょう。
メーカーによっては、そのままお風呂に入っても良いと説明しています。
ただ、特殊な理論テーピングを除き、基本的には「寝ている時にテーピング効果を発揮することはほぼない」と言えますので、お風呂に入った際には、テーピングを剥がしましょう。
皮膚トラブル
皮膚に直接貼付するテーピングでは、皮膚トラブルを生じる可能性があります。
各メーカーは、通気性や粘着剤を工夫し、皮膚トラブルを生じないよう工夫しています。
テープを剥がすときには、皮膚の表面の角質層の一部がいっしょに剥がれてしまい、肌が赤くはれたり、かぶれるといったトラブルが起こります。
特に乾燥肌の方や高齢者、赤ちゃんには注意が必要です。
テーピングを剥がすテクニック、前処置、それに付随するスプレー用品など各メーカーが工夫しています。
テープかぶれしやすい人や長時間貼付する場合には、皮膚に優しいと謳っている商品の購入がおススメです。
自着式テーピング
いわゆるバンテージと言われ、テーピング通しで くっつく機能があります。
数回の巻き直しも可能であり、直接粘着剤で肌に貼付するタイプに比べ、皮膚トラブルも少ないとされています。
手で切れるタイプが多く、操作性も抜群です。
制動固定力は低めですが、テーピング初心者には扱いやすいテーピングです。
「ラップ巻き」といって、痛みのある関節や筋肉をぐるぐる巻きにすれば、ある程度痛みが軽減することが可能です。
ただ、テーピングの本質を学び、必要最低限のテーピングで結果を出せるようになれば、ほとんど使用する機会がなくなるでしょう。
テーピング肢位
テーピング肢位とは、テーピングを巻くときの ポジションです。
例えば、捻挫に対するテーピングでしたら、巻き始めを少し捻挫した方向と逆方向の肢位をとってもらいます。
そうすれば制動力は増し、テーピングのテンションに依存する量が減り、違和感も少なくなります。
また痛みが出る場合も同じで、痛みが出る直前の位置を確認し、その肢位までに制御するようにテーピングを貼付します。
テーピング肢位の基本
☆痛みが出る逆の方向、痛めた逆の肢位から貼付し始める。
☆筋肉に貼付する際は、最大収縮をさせておく。
テーピングの禁忌事項
テーピングを貼付するにあたり、以下の場合は、注意が必要なため、貼付は避けてください。
どうしても貼付したい場合は、その分野の医師に相談ください。
1.皮膚疾患のある方
2.皮膚障害(傷,化膿)がある部位
3.新生児,乳幼児
4.抗がん剤,放射線治療中の方
5.重度の動脈血行障害,うっ血性心不全の方
6.皮膚移植後の方
7.知覚・感覚障害の方
8.糖尿病の方(医師の許可があったほうが望ましい)
9.皮膚アレルギー,過敏症の方
10.重度の急性外傷,強い疼痛がある方
11.その他、医師がテーピング使用を適切でないと判断した場合
最後に、セルフテーピングする場合のアドバイスを
テープ選びのポイント
伸びる素材か伸びない素材か?
選ぶ際には、「伸びる」タイプをお選びください。
伸びないタイプは、固定力がありますが、「しわ」になりやすく、一般の方には不向きです。
テープ幅の選び方は?
汎用性が高いのは、
テープの幅は、伸びるタイプであれば50mm。
もし伸びないタイプがどうしても必要であれば38mm。
〇撥水加工の有無
⇒雨の中で競技する人はあったほうが良いですが、それ以外の方は、かぶれれすいので撥水加工無しを選びましょう。
〇剥離紙の有無
⇒あったほうが良いです。
後ろに5cm幅に印がありますので、それを参考にカットしましょう。
剥離紙があることで、基材を守ることができます。
事前にテープをカットして使いましょう。
〇アンダーラップについて
コットンタイプを使用する際は、皮膚の保護で使用しましょう。
キネシオロジータイプの場合は、直接肌に貼るため、使用しません。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
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