疲労回復に”うなぎ”も”タウリン”も効果なし?

皆さん、疲れた時に疲れを取るにはどうされていますか?

 

 

本日は、大阪市立大学大学院教授の梶本 修身さん著書『疲労回復の名医が教える誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』から「食べて疲れをとる」方法をお伝えしていきたいと思います。

 

 

毎日の食事に疲労軽減効果のある食品をとり入れるのは、無理なく脳の疲れをとる賢い方法です。

 

 

しかし、どんな食品に疲れをとる効果があるのか、すぐにはピンときませんよね。

 

 

一般に疲れをとるといわれてきた、いわゆるスタミナ食は、肉体労働が主体の時代の考え方で現代のような脳疲労については効果がありません。

 

 

また、高カロリー、高タンパクのこってりした食事は、消化吸収にエネルギーを使うので、かえって自律神経を疲れさせてしまいます。

 

 

 

鰻や栄養ドリンクの疲労削減効果とは?

 

実は、スタミナ食材としておなじみのウナギには、疲労軽減効果は期待できません。

 

 

スタミナ食材の効能は、日本がまだ貧しかった時代、栄養が不十分で、エネルギーも不足していた頃の名残であるといわれています。

 

 

現代社会において、摂取カロリーが不足して疲労したり、エネルギーが枯渇して疲れるといったことは皆無といえます。

 

 

また、ビタミンB1も日本人の充足率は136%であり、ほとんどの人はサプリなどで追加して摂取する必要がありません。

 

 

50年以上も前に発売開始になった「肉体疲労時の栄養補給」をうたう栄養ドリンクも、ビタミンB1が含まれていればその効能を表示できます。

 

 

しかし、ビタミンが不足しがちだった時代には効果的だったかもしれませんが、残念ながら現代社会ではわざわざ摂取する理由が見つかりません。

 

 

ちなみに、栄耀ドリンクによく含まれている成分に「タウリン」があります。

 

 

この物質が疲労回復に効果があるという印象を持っている方も多いようですが、これまでの60年間で、タウリンが疲労回復に対して効果があったことを示す臨床試験結果はひとつもありません。

 

 

実際、CMでも「タウリン2000mg配合」などとはいっていますが、「タウリンは疲労回復に効果がある」とはひと言もいっていません。

 

 

それは、もし「タウリンは疲労回復に効果がある」と宣伝したら、たちまち薬事法違反に該当することになるからなのです。

 

 

 

 

おすすめしたいのが、「イミダペプチド」を含む食品です。

 

 

「イミダペプチド」は正式名称を「イミダゾールペプチド」といいます。

 

 

 

科学的な実験で、1日に200mgを目安に最低2週間ほど摂取し続けると、76%の被験者において脳疲労が軽減することが判明しています。

 

 

イミダペプチドは、渡り鳥の翼の筋肉(むね肉)、マグロやカツオなど回遊魚の尾の筋肉など、常に激しく動き続ける部位に多く含まれる物質です。

 

 

なぜそのようなところに多く存在するかといえば、生物の進化の過程で、動物たちが消耗の激しい部位にイミダペプチドを作る合成酵素を増やしてきたためだと考えられています。

 

 

渡り鳥や回遊魚は、体の消耗の激しい部位でイミダペプチドを合成して抗酸化作用を発揮させ、細胞に発生した活性酸素をその都度たたき続けることで、疲れることなく長い距離を飛んだり、泳いだりすることができているのです。

 

 

人間は脳内でイミダペプチドを合成

 

実は、人間もこのイミダペプチド合成酵素を持っていることがわかっています。

 

人間の場合、骨格筋だけでなく、脳、なかでも自律神経中枢の組織にもイミダペプチドが豊富に含まれています。

 

 

「人間は考える葦(あし)である」の言葉通り、人間は筋肉よりも脳のほうが消耗が激しいということなのかもしれません。

 

 

そして、人間の体内では、イミダペプチドを多く摂取することで、それが消化されてアミノ酸となって脳へ届き、脳内でイミダペプチド合成酵素によってイミダペプチドが作られ、優れた抗疲労効果を発揮します。

 

これは研究の結果、わかってきたことです。

 

 

つまり、材料を摂取しておくことで、自力でイミダペプチドを脳内で合成し、自らの抗酸化力を活性化する仕組みです。

 

 

200mgのイミダペプチドは鶏のむね肉であれば100g、カツオであれば150gに含まれます。

 

 

コンビニなどで簡単に手に入る「サラダチキン」は、鶏のむね肉です。

 

 

1パック100g以上の商品がほとんどですので、食事のメニューにサラダチキンを1パックとり入れれば、イミダペプチドの1日の必要摂取量をカバーできます。

 

 

イミダペプチドは、翼や尾などのほか、太ももや背中など、体を支える部位の筋肉にも含まれています。

 

 

しかし、鶏むね肉のイミダペプチドの含有量は飛び抜けていますので、肉を食べるなら鶏むね肉を選んだほうが効率もよく、かつ経済的です。

 

 

 

 

 

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

大原接骨院【交通事故、むち打ち専門治療・骨盤矯正・スポーツ整体】

 

 

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