「あごが痛い」
「口が大きく開けられない」
一生のあいだに日本人の2人に1人が、経験するともいわれる顎(がく)関節症。
以前は歯のかみ合わせが原因と考えられていましたが、最近では生活習慣が発症の原因という考え方が主流になっています。
顎関節症になりやすい生活習慣を見直すことで、症状を緩和したり、予防したりできると言われております。
歯のかみ合わせや歯並びが顎関節症の原因と考えられていた頃は、歯を削ったり、マウスピースを使ったりして理想的なかみ合わせにする治療が一般的でした。
しかし、こうした治療をしても、目立った効果が得られないことが多く、患者への負担も大きいことが分かってきました。
このため顎関節症の要因になる癖を直す生活指導や、筋肉や関節の調整や矯正治療によって症状を改善する治療法が採用されるようになりました。
あごへの負担大きい パソコン操作
顎関節症とはいっても、痛みの出ている場所は顎関節そのものではなく、実際にはあごの回りの筋肉に痛みが生じている場合もあります。
あご回りの筋肉に負担をかけるような生活習慣が、顎関節症を引き起こしている可能性もあります。
ほおづえをついたり、寝転がって本を読んだりすることの多い人は、知らないうちにあご周りの筋肉に負担を与えているので要注意です。
この十数年で顎関節症の新規患者数が増えたのは、パソコンが普及したことが原因の一つと言われております。
鉛筆やペンで文字を書いていた頃は、手が疲れるので数十分ごとに休憩していましたが、パソコンでは数時間同じ姿勢でいてもあまり苦にならないからです。
特に下あごを前に突き出すような姿勢で画面を見る癖のある人は、あごへの負担が大きくなります。
定期的に休憩を取り、軽く身体を動かすなどして、筋肉ををほぐすことやバランスを整えてあげることが大切です。
また、上下の歯が接触する癖(TCH)は、あごの筋肉に負担をかけ、顎関節症の要因になります。
リラックスした状態で唇を軽く閉じている時、上下の歯は接触せず、隙間が空いているのが通常の状態ですが、TCHは、唇を閉じた時にどこかの歯が触れている人です。
上下の歯が接触していると、あごの筋肉が常に緊張した状態になり、あごの回りの血流が悪くなって痛みが出やすくなります。
TCHのある人は、職場のパソコンの画面や洗面所など、目に付きやすい場所に
「歯を離してリラックス」などと書いた貼り紙をして、気づくたびに息を吐きながら力を抜くようにすることです。
意識して上下の歯を離すようにするのは難しいですので、条件反射のように、貼り紙を目にしたらリラックスすることを習慣化することが必要です。
顎関節症は、大原接骨院の矯正治療で顎と頸部上部のアライメントの調整、マッサージ治療、生活習慣を改めていくことで治っていきます。
首のストレッチをおこなっていくこともいいですね。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。