怪我を早く治す為の睡眠。
9日目。
◆睡眠をつくりだす脳、覚醒をつくりだす脳 ❷
◇必要以上に早く寝ようとしない
スムーズに眠りにつくためには、
「いつ寝るか」も大切です。
体内時計のくだりで述べたように、
夕方から夜にかけて、
人間には「眠れない時間帯」があります。
溜まってくる睡眠負債に対抗するために、
覚醒出力が上がる時間帯です。
例えば、夜11時に寝る人ならば、
直前の8時から10時くらいにかけては、
一日で一番眠れない時間帯です。
これは「睡眠禁止帯」と呼ばれています。
その為、
翌朝早く起きなければいけないという場合に、
早めに寝ようとすると
寝つけなくなってしまいます。
睡眠禁止帯にあたってしまうからです。
翌朝早く起きる必要がある時にも、
普段どおりの時間に寝て、
次の日の睡眠で
睡眠不足を解消するのがよいです。
また、睡眠禁止帯は、
夜に明るい光を浴びると
後ろにずれてしまいます。
体内時計そのものが
光によって後ろにずれこむからです。
そうすると、
いつも寝る時間が
睡眠時間帯に
入ってしまって眠れなくなります。
睡眠に悩んでいる人は、
夕方以降
明るい光を浴びるのは