先日、同期のテニス友達である 熊澤君が院に訪ねてきてくれた。
彼とは私が柳川高校在籍時に全国選抜九州大会で鹿児島に遠征している時、試合前日に鹿児島商工に練習に行かせて頂いて以来の33年振りの再会である。
今回、東京で試合(毎トー)があり立川のホテルに泊まっていて試合日程の関係で1日空いたとの事で1時間以上かけて会いにきてくれた。嬉しいかぎりである。
彼は今、年間15大会 全国のテニス大会に出場しているとの事。羨ましいかぎりである。
なにが羨ましいかというと 大きくわけて2つある。
一つ目は、年間15大会、全国の大会にでている事である。
私は、試合で全国をまわる事は 当初は楽しくてしょうがなかった。なんともいえない高揚感がありわくわくしたものであるが、選手後半は ビジネスホテルに泊まって試合に出る事が苦痛でしょうがなかった。
彼は、仕事や義務で試合に出ているのでなく 仕事を休んで 自分でそれを選択し出場しているのである。当然、遠征費は自費であり、年間15大会というと 仕事を休まなければならない損失や交通費、宿泊代、食事代等々でのお金も馬鹿にならない金額であろう。しかしそれらの事を犠牲にしても大会をまわることに魅力を感じていて この年齢になっても私が試合をまわりだした当初のわくわくしたなんともいえない高揚感を味わえている、試合に勝つ楽しさを味わえているのである。羨ましいかぎりである。
二つ目は、試合に出れるコンディショニングを作れていることである。
コンディショニング作りには、何段階かあると思う。まずは日常生活に何不便なく過ごせる身体を作る。次に練習がしっかり出来る身体を作る。試合にでれる身体を作る。最後に試合で勝てる身体を作る作業が必要であるのだが、この何年かの私の身体は、1年のうち全力で練習ができることが殆どない。いつもどこか怪我をしている。今も肩とふくらはぎを痛め全力でテニスをする事ができないでいる。彼が私と同じ年齢であるにもかかわらず、少なくとも試合に出れる以上のコンデショニングを保てている。羨ましいかぎりである。
彼にはこれからも いっぱい試合にでて楽しんでそして頑張ってもらいたいと思う。
私は、小学生までは 野球と水泳等のスポーツを中学生以降はテニス1本に絞って引退する29歳まで1日の多くの時間を練習、トレーニング等の運動をおこなっていた。
今でも仕事の昼休憩の時間や仕事後の時間を使って毎日のように運動をおこなっている。
また 治療をおこなっていて感じる事でもあるが、運動をして筋肉もしっかりしている方のほうが同じ症状で比べた場合、治り方も早いようである。
そこで今回、人間と運動の関係について考えてみた。
まずは厚生省のホームページをみてみた。
身体活動量が多い者や、運動をよく行っている者は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いこと、また、身体活動や運動が、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められている。更に高齢者においても歩行など日常生活における身体活動が、寝たきりや死亡を減少させる効果のあることが示されている。
生活習慣病の予防などの効果は、身体活動量(「身体活動の強さ」×「行った時間」の合計)の増加に従って上昇する。
と書かれている。
また日本健康運動研究所のホームページには
- 現代の私達は、便利さやスピード、肉体労働からの解放をひたすら追求してきた文明の恩恵で、日常の運動(身体活動)量は激減しましたが、飽食の時代とあいまり、運動不足病→成人病→生活習慣病→「メタボリックシンドローム」、といった疾病構造を生み出しましたが、運動することでメタボを予防・改善できます。
- 戦後の60年間で日本の平均寿命は約30歳も伸延し、これは大変素晴らしいことですが、急速な高齢化社会が進展し、脚腰などの運動器の障害で被介護生活を余儀なくされる、「ロコモティブシンドローム」も国民病として深刻な問題となっていますが、運動することでロコモを予防・改善できます。
- ストレスに起因した「心の病」が急増し、平成23年7月に厚生労働省は、患者数が323万人と急増し社会問題にもなっている精神疾患を、これまでの「4大疾病」に新たに加えて「5大疾病」として、重点的な対策を進めていくことを決めましたが、うつ病などの精神疾患の予防・改善にも運動が有効であることが報告されています。適度な運動習慣により、免疫活性が高まることも報告されており、ストレスの健全な解消法として、心の病にも体を動か すということが心身のバランスを保つ上で大変重要です。
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死亡原因となっている、3大疾病、がん、心臓病、脳卒中、いずれも、男女とも、1日の「身体活動量」が多いほど、3〜4割程度死亡リスクが低くなることが報告されています。
これらの健康問題を解消するためには、運動習慣を、ごく自然に当たり前に生活化することが大変重要なのですが、「運動」というと、今だ、きつい、苦しい、時間がない、面倒、疲れる、苦手などといったネガティブなイメージが先立ち、敷居が高くなってしまっているのが現状です。
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