6月6日に近畿、東海、関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。
気象庁が、梅雨入り発表した途端、
晴れが続く年もあり、
今年の沖縄がそのような天気が続いているようです。
先日、患者様と治療途中に雑談していた際、
「なぜ、わざわざ気象庁は、梅雨入り宣言をだすんでしょうか?
必要ないのでは……?」
と言われ、改めて考えてみると回答出来ない自分がいました。
「次回の治療までに、調べておきますね~」っと
返答し、調べてみました。
そこで、疑問。
そもそもなぜわざわざ「梅雨入り」「梅雨明け」を発表するのか?
梅雨入りの発表は、
雨の季節が始まると大雨などもおこりやすいため、
大雨に備えてという防災的な意味あいから行っているもので
これは歴史が古く、
はっきりした資料は残っていないそうですが、
過去のメモによると、
昭和30年頃には『お知らせ』という形で行われていたそうです。
ただし、当時は、問い合わせや報道に向けた『お知らせ』であり、
これが今のような『気象情報』として正式に発表されるようになったのは、
昭和61年からです。
ちなみに、「お知らせ」だった時期も含め、
長年にわたって梅雨入りの発表は「○日」と、
特定の1日を指していたのですが、
これが平成7年に変化。
梅雨は季節の現象で、幅のあるものなので、
「『○日』と特定することはできないだろう」と、
6月を上旬・中旬・下旬、
さらにそれぞれ前半・半ば・後半に9分割したのだといいます。
つまり、『6月中旬の前半とか半ば』とか、
そういう幅をもたせた表現にしたのですが、
この表現には『具体的な日にちが出ないとわかりにくい』
という意見がたくさんあったため、
平成7、8年の2年だけで終わったようです。
結局、平成9年からは、
「具体的な日にちを出しつつ、幅も持たせる」
現在のスタイル「○日頃」という発表になり、
そのまま落ち着いているのだそうです。
特に、日本人は季節に敏感な人が多く、
天候の変化がわかるのなら
ちゃんと知りたいという人が多いんだそうです。
ところで、梅雨入り、梅雨明けはどうやって決めるのでしょうか?
一定降水確率が一定期間続いたらなど、目安があるのだろうか?
これまでの天候の経過と
この先1週間の予想にもとづいての判断で、
数字の目安はないようです。
となると、「梅雨入り」「梅雨明け」を発表したものの、
「フライング」で、発表し直しなんてことも過去にあったのでは?
「さかのぼって『梅雨明けしていた』と発表するケースはあっても、
発表のし直しはないようです。
ただし、あくまで予想なので、
予想通りにならないことはあるようです。
梅雨入り、梅雨明けしたと思われる時期に暫定的な発表を行い、
例年9月頃、5月から8月の天候経過を総合的に検討して、
最終的なものとしているようです。
毎年の資料として、
正確な数字を残すためにやっているのだそうです。
この際、梅雨入り、梅雨明けの期日の修正が行われたり、
「特定せず」という表現になることがあるようです。
結局、終わってみないとわからないのですね……。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。