適度な飲酒とは、男性では1日アルコール量で20g(ビール500mL、日本酒1合、焼酎で100mL)。
女性の場合は、おおむね男性の半分の量が適度と言われています。
特に生活習慣病に関係する心筋梗塞や脳卒中などで、飲酒しない人より適当な飲酒の人の死亡率が低いとされています。
さまざまな研究で、適度な飲酒によって病気になる確率や死亡率が低くなることは昔から知られてはいました。
ただ、1日アルコール量で20gを超えると、多くの疾患で死亡率が上昇することも知られています。
これをアルコール摂取と死亡率のグラフにすると1日アルコール量で20gの死亡率が最低になり、曲線がアルファベットの「J」になるので「Jカーブ現象」といそうです。
このデータなどをもとに、昔から「酒は百薬の長」「ほどほどの飲酒は健康に良い」と言われています。
確かに適度な飲酒はコミュニケーションを活発にしてリラックス効果があるのですが、ついつい飲みすぎるという欠点も否定できません。
多くの論文が発表されているにもかかわらず、このJカーブ現象にはいろいろと疑問が投げかけられています。
特に「全く飲酒しない人の中に健康問題を抱えた人が含まれていて、その人たちの死亡率が足を引っ張ったかもしれない」とか「少量の飲酒をたしなむ人はもともと健康だ」という意見があります。
アルコール依存の専門家は、「酒は百薬の長」を口実についつい飲みすぎてしまう傾向があることに警鐘を鳴らしています。
お酒飲みに残念な結果
最近、「適量の飲酒は、本当に健康にいいのか」という疑問に答える研究が発表されました。
オーストラリア国立薬物研究所のTanya Chikritzhs氏らは、過去の「飲酒と寿命」に関する87件の研究を調査。
病気による禁酒を考慮していない研究を除外したところ、全く飲酒をしない人に比べて、適量の飲酒をする人に長寿の利益は認められなかったといいます。
お酒が好きでよく飲まれる方にとっては残念な結果でした。
さらに、飲酒する人の中で最も結果が良かったのは、10日前後につき1杯未満程度の酒を飲む人だったといいます。
健康だから適量の飲酒を楽しめるのであって、適量の飲酒が健康に良いということではないので、酒を薬のように考えるのは間違いであるとして、多くの人にとって、飲酒量は少ないほど健康に良いとされています。
喫煙が健康に悪いということはもう周知の事実になっていますが、多くの人が楽しんできた飲酒にまで“難癖”をつけられたので、これから論議が広がるかもしれません。
同じような研究で、「性生活の多い人は健康で長生きする」というデータがあります。
性生活が長寿の秘訣(ひけつ)というより、高齢になっても性生活が持続できている人はもともと健康だから、という意見もあります。
「適量」で終われる?
さて、1日アルコール量で20g以下という適量の飲酒が本当は難しい。
居酒屋に行って1杯だけで終わる客は、ほとんど見たことがありません。
また精神科医が心配しているのは、健康に良いと思い込んでいる酒が度を越して「依存症」になることです。
毎日飲酒する人も依存症の予備軍ですが、毎週末に飲酒する人も要注意です。
アルコール依存の目安として、私は2週間断酒できれば大丈夫と言います。
2週間断酒と聞いただけで「無理」と思うような人は、既に依存症予備軍かもしれません。
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