EMF対策とは電磁波対策のことですが、本日は、EMF対策に太陽光を利用しようというお話しをしていきます。
また前回の電磁波対策(スマホを甘く見てはいけない?身体への影響について)の続きでもあります。
我々が電磁波対策を講じる羽目になったのは、情報化社会の発展によるものです。
その一つの現象として、つい10年くらい前には想像も出来なかったことですが、ある種の「データ」が「お金」として流通するようになってきたという現実があります。
情報に価値がある、ない、という話では無く、暗号通貨というものが考案され、その客観的な固有性、透明性に対し、資産価値と市場が認知されてきたという話です。
その意味で、あらゆるサイバー犯罪を軒並み重罪とするような、何らかの抑止力を世界統一で早急に導入しないといけないように感じます。
【生物は5Gに耐えられるのか?】
次世代の5Gネットワークという通信手段が徐々に適用され、今まで存在しなかったハイパワーな周波数帯域での通信が我々の身に迫っています。
現在アメリカで主流の無線通信形態は4Gと呼ばれるもので、ダウンロード・スピードにして、一秒間に100MB程度は十分可能とされています。
実際には受信環境の良い場所で30~40MBというのが相場のようです。
来る5Gが導入されるとダウンロード・スピードは10GB以上になると言われており、現在の何倍もの情報が飛び交うことは間違いありません。
また、5Gテクノロジーにより、無人自動車が可能になり一般化すると言われています。
まさに「自動のクルマ=自動車」であるわけですが、それ以外にも、ありとあらゆる日常が遠隔操作へと移行して行くことが想像されます。
既に何年も前から、家庭の電気消費量を遠隔からこまめに測る「スマートメーター」による電磁波被害に警鐘を鳴らす人は多いですし、設置を拒否する人は多いです。
しかし近隣のあらゆる方向から有害な電磁波が押し寄せる現状では、各人を個別にシールドするような方策を考える以外無いでしょう。
高圧電線の真下や変電所の近隣では有意に癌患者が多いというようなデータが山積する中、5Gが浸透する頃には、一体どのような状況となるのか、予想が出来ません。
【電磁波ダメージの本質】
電磁波被害の本質については因果関係が数多く立証されているものの、蓄積型ダメージの特徴で気が付いた頃にはもう手遅れという場合が多いように感じます。
ダメージの性質をよりよく理解するため、少し解釈を広げて説明してみます。
まず、我々が通信に使用している「電波」はいわゆる「光」であるということです。
太陽光は目に見える光であり、ラジオの電波は目に見えない光です。
電子レンジで使用されている波長の光(マイクロウェーブ)では水分子が効率的に熱せられる(振動させられる)というわけです。
このマイクロウェーブを人間に当てるとどうなるでしょうか?
当然、瞬時に熱いと感じることになりますから、そういった兵器もあります。
太古の昔、光といえば、太陽光線の一部が地表に届くのみでしたので、基本的に、人間は目に見える部分の電磁波にしか対応が出来ていません。
正確に言うと、幅広い電磁波のスペクトラムにおいて、その昔、地球にはごく狭い帯域の周波数しか飛び交っておらず、その部分は我々が見えるように進化して「光」と名付けたわけです。
光が強過ぎると日陰に入ったり、サングラスをかけたりするわけですが、それもこれも、「光」が見えているからです。
現在の我々は、もし、より幅広いスペクトラムを感知出来るとすると、朝から晩まで目が潰れるほどの光に覆い尽くされており、その上、日に日にまぶしさが増して行くという状態です。
その意味で、ここ数年の現代社会においては、本当の「闇」が無くなってしまったと言えます。
生体バッテリーでは、「光」が元々のエネルギー源でありますが、あらゆる電磁波も「見えない光」として、我々の身体にエネルギーを与え続けています。
但し、我々が余り利用出来ないどころか、悪影響を与えるような「ダーティー・エナジー」です。
電灯を全て消しても決して真っ暗ではなく、電化製品の発する「光」が見えないだけであり、細胞液を含め、身体の感光物質の多くは反応し続けています。
一般に、ベンゼン環を持つ化学物質は、感光反応を強める傾向にあります。
下は抗生物質でありながら、光線過敏症を引き起こすため注意すべしとされていることで有名なテトラサイクリンです。
さて、我々が原始時代に感じていた、本質的な昼・夜はありません。
サーカディアンリズムが崩れっ放しになることは言うまでもありませんが、毎日24時間、身体が「昼モード」を強いられることや、なんらかの「光」を浴び続けているという状態を想起すると、電磁波特有の弊害を理解するに留まらず、多くの現代病が増加する背景がより鮮明に見えてきます。
【我々は電磁波に対抗出来るのか?】
身体が光を浴びると「昼モード」となることにおいて、一つ象徴的なことは、代謝モードがコルチゾル/糖質中心に切り替わるということです。
原始時代で言えば、「さあ陽が昇った」ということで、戦いなり、獲物の確保なりに向かうためのスイッチが入る状態です。
これは一種のストレス状態であり、コルチゾルの上昇と、即戦力的な代謝モード、つまり糖質中心の代謝が喚起されることを意味します。
つまり恒久的な「昼」は、永遠のストレス状態であり、糖質への異常な渇望や免疫抑制といった状況を生み出し、現代病を半ば確約してしまいます。
そして、我々の昼も夜も、どんどん眩しくなる一方であるということです。
前回、細胞が携帯電話に使用される電波を受けると、VGCCという、電圧を感知してカルシウムイオンを細胞内に取り込む、細胞膜上のゲートが開くという話をしました。
その一つの帰結は、おなじみNO(一酸化窒素)が大量発生するということです。
これは特有の信号であり、それ以降の反応において、抗酸化物質が足りない状態では、三重項酸素などのラジカルが発生しますが、特に意義があるのは、Peroxynitrite(過酸化亜硝酸)経路が発生することで、それに続くカスケードが細胞や遺伝子にとってに破壊的であるということです。
過酸化亜硝酸経路と一酸化窒素経路は拮抗しており、電磁波への対抗策として、通常の一酸化窒素経路を強化することが考えられます。
それには、実践可能な対策として、どのようなことが挙げられるでしょうか?
【電気仕掛けの生物】
電磁波対策の前に、なぜ電磁波を真剣に考えるべきか?もう一つの説明をしておきます。
最近広まりつつある認識で、細胞の構造において、以前考えられていたのとは大きく異なる部分があります。
それは各細胞には無数の「マイクロチューブル」と呼ばれるワイヤーが走っているということです。
その他にも、マイクロフィラメントという細い「骨格」の存在が確認され、今では「細胞質の骨組み」を意味する、サイトスケルトンという言葉が用いられるようになっています。
今まで、神経細胞以外に、どのような連絡網があるのか?と疑問視されていましたが、マイクロチューブルの存在確認により、生物は細胞の一個一個にまで「配線」が行き渡っているというイメージが出来てきました。
下の写真は細胞核を青、アクチンを赤、チューブルを緑で染めた写真であるとの説明があります。
昔ながらの、細胞質の中に、核やミトコンドリアや小胞体がぷかぷか浮いているような絵図では無く、精密機械の基盤さながら、おびただしい数のワイヤーが走っていることが見て取れます。
この図を見ると、このような微細なエレクトロニクスが、いとも簡単に電磁波の影響を受けるであろうことは、容易に理解出来るのではないかと思います。
【統一的対策案とは】
電磁波を受けるということは、エネルギーを受けるということです。
ところが、このエネルギーは「変なエネルギー」であり、人類が経験していない類のものであるため、見えもしないし、対策も出来ないという状況です。
見えない敵は討てないとなると、見えるようにするしか無い、ということです。
もちろん、一般的に推奨されているのは、電磁波から遠ざかることと、身体をシールドすることです。
身体をシールドすることは現在のところ困難ですが、「ファラデイ・ケージ」という金属の網で出来た蚊帳もありますし、金属で裏打ちをした財布やバッグ「ファラデー・バッグ」等も今ではインターネットで簡単に購入することが出来ます。
携帯電話で簡単な防護は、アルミホイルで包むことでしょう。
携帯電話のケースの内側にアルミホイルを貼ると、電磁波が身体に到達する以前にアルミホイル内の電子を励起させるエネルギーとして消費され放射がほぼ無くなります。
WIFIのルーター等は「ファラデイ・ケージ」と呼ばれる細かい金属の網をかぶせることで、ルーターの放射を最小限に抑えることが確認されています。
もちろん信号は弱くなります。
スマートメーターも同じく「金属のザル」を被せるだけでOKです。
【太陽で身を守れ】
さて、見えない敵を見えるようにすることも、非常に重要です。
これはガウスメーター等を常時携帯し数値の高い場所から逃げるということではありません。
電磁波に対する手軽で有効なディフェンスは、日焼けをして真っ黒になることです。
人間には、見える電磁波である太陽光線に対しては、ありとあらゆるディフェンスが備わっているばかりか、完全に有効利用するためのシステムも備わっています。
そのスイッチをオンにすることで、他の電磁波にも対抗しようということです。
四六時中何らかの光を浴びている状態の我々には、我々が考えているよりも、はるかに大量のメラニン色素が必要です。
メラニンは光のエネルギーを吸収し、組織深部への到達を防ぐと同時にフォトン(光子)を利用可能なエネルギーに変換する素子でもあります。
一日中外に出ない人は、光を浴びていないのでは無く、変な光を無防備に一日中浴びていることになります。
我々の身体に対し「光を浴び続けている」ことを気づかせ、それに対する反応を促すには、太陽光線に晒されるのが最適な方法です。
今後、日照が多い地域での健康データがクローズアップされてくることでしょう。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。