SLAP損傷とは?
関節唇上部をSLAPと言います。
SLAPとは、
Superior Labrum Anterior Posterior
の頭文字を取ったものです。
その上方関節唇が
損傷してしまった状態を
SLAP病変と言います。
SLAP損傷は肩関節の関節唇の損傷です。
上方を中心に前や後ろまで
関節唇が傷んでしまった状態と言えます。
SLAP損傷 痛みの部位
肩関節の後ろか外側の
かなり深いところが痛みます。
腕が最大にしなった辺りで
痛みが起こることが多くなります。
SLAP損傷(肩関節上方関節唇損傷)原因とは?
肩関節が十分な機能を
発揮するためには
肩関節包,
腱板,
滑液包,
三角筋などの
軟部組織の協調運動が必要です。
したがって
肩関節包,
腱板,
滑液包,
三角筋
により構成される
肩関節の滑走機構のいずれに
障害が発生しても
肩機能には障害が発生します。
肩関節唇は膝半月板と同じく、
関節の動きをスムーズに誘導する役割と,
骨同士がぶつかる衝撃を和らげる
働きをしていますが、
度重なる外力(主に圧迫力)
により,断裂します。
一方関節唇の前方を通る
上腕二頭筋長頭腱は、
二頭筋収縮時に牽引力が加わり、
さらに上腕骨頭で角度を変えるため、
溝(上腕骨二頭筋腱溝)で擦り切れていきます。
肩を挙げて、
過剰に外旋した状態つまり、
腕がしなっている瞬間、
実際には関節の中で
後上方を走る棘下筋と、
後上方にある関節唇が、
衝突、擦れてしまうことにより発生します。
肩関節の構造 【肩関節唇】
肩関節には、上腕骨頭の受け皿となる
関節窩(かんせつか)がありますが、
その関節窩だけでは、
上腕骨頭の1/4程度しか覆っておらず、
上腕骨頭に対しては浅く小さ過ぎるため、
不安定な状態にあります。
そのため、関節窩の周りを縁取るように
関節唇と呼ばれる軟部組織が付属しています。
この関節唇は関節を安定させるだけでなく、
関節の動きをスムーズにしたり、
骨同士がぶつかる
衝撃や摩擦を和らげたりしています。
また、関節唇上部には
上腕二頭筋腱がつながっています。
SLAP損傷(肩関節上方関節唇損傷)発症しやすいスポーツ
野球などの投球動作の
繰り返しによって
損傷することが多い疾患です。
ボールを投げる時に、
関節唇上部に付着している
上腕二頭筋長頭腱が引っ張られたり、
肩関節にねじれの力が
加わったりする動作で
繰り返しストレスがかかることによって
関節唇に損傷や剥離を引き起こします。
野球以外では、
ラケット競技やバレーボールなどの
サーブの動作を行うスポーツ選手や
水泳の選手
などによくみられます。
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