臨床実習 アルファ医療福祉専門学校 2020年3月
田〇智〇君、後〇光〇君、
臨床実習の目的とは
臨床実習の目的は、学内教育で習得した知識・技術を臨床現場で統合することにある。
さらには、柔道整復師に求められる適切な行動・態度、そして責任感を修得することも臨床実習には求められる。
柔道整復師は実学であるため、学内教育で学んだ知識・技術を臨床の場で体験し統合することで、施術における卒前教育が完結する。
つまり、学内教育と学外での臨床実習は密接不可分な関係にあって、両者の相乗効果によってより高い学習効果を得ることができる。
臨床実習を履修する実習生は上記の目的を深く理解し、臨床実習施設において常に謙虚な姿勢で取り組まなくてはならない。
地域医療の担い手として、実習施設で行われている種々の動向に敬意を払い積極的な参加をし、学内及び実習者の環境では持ち得ない機会を注意深く観察する姿勢が求められる。
臨床実習の完了とは、実習後に柔道整復師となる自身を想像し、現状を性格にとらえて限りなく臨床の場に近接させていく事にある。
臨床実習経験を繰り返すことは、習得すべき知識・技術の方向性を定め修正し、「自身における柔道整復師像」へ到達を目指すことにある。
臨床実習1️⃣
目標
- 施設の概要(態度・言葉遣い・立ち振る舞い・施術に対する姿勢)を理解する。
- 患者や家族とのふれ合いを通じて施術者の動向を学ぶ。
- 初歩的な施術内容を指導者の指導のもとで見学し理解する。
上記に該当する一般目標:行動目標(下線は実習時に身に着けておくべき項目)
➀医の倫理:社会的な責任・使命を自覚し、柔道整復師の倫理綱領に則った行動ができる
➁態度 :常に患者側の立場に立って会話し、行動ができる。
自分にできないことは適切に指導者及び他のスタッフに相談・依頼することができる。
施術者に相応しい身だしなみ(服装・容姿)ができる
施術者に相応しい挨拶と言葉遣いができる。
時間や約束事を守ることができる。
臨床実習指導者の指示に適切に応えることができる。
実習先のスタッフと良好なコミュニケーションを築くことができる。
実習に際して目的意識を持って望むことができる(積極性)。
患者に不快感を与えない態度がとれる。
守秘義務・個人情報に注意を払っている。
➂付帯業務 :施術室や待合室などの清潔保持ができる。
施術道具及び施術機器の衛生管理に努めることができる。
受付で、予診表の記入方法を説明することができる。
➃ 施術の介助 :患者誘導ができる。
臨床実習指導者のもと患部を愛護的に扱うことができる。
➄ 固定 :テーピング固定
患部の行動制限・疼痛緩和・血行障害の予防などの技術を説明できる。
患部の運動制限・疼痛緩和・血行障害の予防などの技術を修得している。
➅ その他 :施術行程・院内規範など、各院内で定める実習項目
評価
所定の実習時間の完了と臨床実習ノートの完成をもって最終評価の対象とする。
実習者・実習指導者の中間及び最終評価をもとに学校長による臨床実習の最終評価行う。
なお、実習の振り返りとして事後発表・作成がされない場合は最終評価の認定をしない。