膝の痛み/半月板損傷

半月板とは

半月板は膝の関節内にある組織です。膝関節は3つの骨からできていて、脛骨(すねの骨)の上に大腿骨(太ももの骨)が乗り、さらに大腿骨の前面には膝蓋骨(膝のお皿)があります。
関節軟骨が硝子軟骨でできているのに対して、半月板はコラーゲン繊維が豊富な線維軟骨で作られていて、通常、長さ40ミリ、幅8ミリ、厚さ1〜4ミリ程度の大きさで、硬さは、少し硬めの消しゴムくらい、外側は厚く、内側が薄くなっているのが特徴です。

膝内部の内側(内側半月板)と外側(外側半月板)に1枚ずつあり半月というよりは三日月を少し太くしたような形をしています。

半月板症状

半月板の形は中心に穴の開いたドーナツ型をしています。
しかしながら、この半月板の中心の穴がなく「おせんべい」のような形をした半月板を持っている人もいます(数%から十数%の人がこの円板状半月板であるといわれています)。

大腿骨と脛骨からなる関節面に介在して膝の動きをスムーズにしたり、膝関節の動き(屈曲・伸展、内旋・外旋)に際して膝関節を安定させたり、ジャンプなどの衝撃を分散させるクッション的な役割を果たしています。

膝関節においては,丸い大腿骨と平らな脛骨の接触面はごく一部分に限られています。半月板が介在することで,接触面積は飛躍的に増大させて,荷重分散機能を果たしています。

膝関節に加わる荷重のうち50~70%が半月板を介して伝達されていると言われてます。
さらに,内側:外側比は6:4と,内側半月板にかかる荷重が大きく,外側半月板に比べ,損傷されやすく,損傷したときの機能障害も多いといえます。

半月板

内側半月板が損傷した膝では,その荷重分散機能が損なわれるため,特に中高年では数年から数十年後に高率に変形性膝関節症に移行することが知られています。

半月板は辺縁部30%を除いては血行に乏しく、一度損傷されると修復されにくい組織です。
半月板は成分の70%が水分で残りはコラーゲンなどで構成されています。

加齢とともに半月板の水分量は減少し、役割であるクッション性が低下していきます。
40歳以上では、ちょっとした外傷でも半月板損傷がおこりやすくなります。

半月板損傷の種類

「半月板 変性断裂」の画像検索結果

外縁剥離損傷

周囲の関節包などと結合している外縁部分が裂けるように剥離した状態です。

外縁剥離損傷

縦断裂損傷

半月板の一部が縦方向に裂けた状態です。

縦断裂損傷

横断裂損傷

半月板の一部が横方向に裂けた状態です。

横断裂損傷

水平断裂損傷

半月板の一部が上下2枚にわかれたように、水平方向に裂けた状態です。

水平断裂損傷

半月板損傷の特徴

内側半月板損傷のほうが、外側半月板損傷より5倍も多く発生しています。

外傷で損傷する場合は、スパッと鋭利に断裂(縦断裂、横断裂、水平断裂)しますが、加齢による場合はバサバサに痛んだ状態(変性断裂)で切れます。

半月板はレントゲンに写りません。

半月板は血管分布が乏しいため、縫ってもくっつかないままの状態がほとんどです。
手術して治るというのは厳密には、正確ではありません。

半月板損傷の原因

膝は体の中でも特に体重による負荷が大きくかかる箇所で、片方の足に体重の10倍以上の負荷がかかることもあります。そのため半月板にも大きな力が加わります。

この半月板に亀裂が入ったり断裂するのが、半月板損傷です。膝を過度に捻った時に起こりやすいですが、主には膝が曲がっている状態で捻りが加わった際に起こります。

例えば、バスケットやバレー、体操でジャンプの着地時に膝を捻った時、サッカーで脚を曲げたまま強く捻るインサイドキックをした時、ラグビーで膝に横からタックルされた時など膝関節が屈曲しつつ回旋(ひねり)が加わると、水平方向のストレスが加わります。そのストレスによって半月板を部分的もしくは全体的に損傷(断裂)します。

インサイドキック

繰り返し捻りの力が加わる水泳の平泳ぎや、徐々に半月板が摩耗していくランニングなどの単純な動作でも徐々に半月板が摩耗して起こります。

また、半月板は加齢にともない脆くなっていく為、40歳以上になると日常生活のちょっとした動作でも損傷しやすくなるとされます。

運動中の膝のケガによって多く発生するため、急性のスポーツ外傷に分類され、若い人に比較的多い傷害で、外傷によるものが殆どですが、齢を重ねることで、軟骨が柔軟性を失ったりすり減って薄くなるように、半月板も柔軟性を失い、すり減って薄くなって切れるケースもあります。この場合、長い時間をかけてゆっくりと切れていくため、痛みもゆっくり現れます。

膝の関節を外側に曲げた時は内側の半月板が、膝の関節を内側に曲げた時は外側の半月板が損傷します。

外圧の強さや受け方によっては、靭帯損傷と半月板損傷が同時に起こることもあります。
また、靭帯が断裂することで、それにともない半月板が損傷してしまうケースや、以前に十字靭帯損傷を経験したことで膝の不安定感が続き、これにより徐々に半月板が損傷するケースもあります。

半月板損傷の症状

半月板が損傷すると、その度合いによって以下のような症状が現れます。

急性の症状

1回の急激なストレスによって受傷したばかりの時は、痛みが主な症状。

・捻った際に、ボキッと音がするとともに疼痛を感じる。

・膝に体重をかけたり曲げ伸ばしすると、膝の奥になにか挟まったような痛みを感じる。(偽ロッキング)

・膝を伸ばすときに、ひっかかるような違和感が常にある(キャッチング)。

・膝がピンと伸ばせなくなる(ロッキング)。
(断裂した半月板の断片が関節内に挟まった場合に起こる)。

・ロッキング症状に伴い、激痛、可動域制限が起こり、歩行ができなくなる事もある。

・階段を下りる際にがくんと膝が崩れる(Giving way)。

慢性の症状

慢性化すると関節炎が起こります。

・関節内に水(関節液)や血が溜まって腫れる。

・長期化すると大腿四頭筋の萎縮を招く。

・半月板がめくれると関節軟骨を傷つけ変形性膝関節症の原因になる。

合併症

単独で半月板を損傷するよりもむしろ、前十字靱帯や内側側副靱帯の損傷を併発しやすく関節軟骨の損傷を伴うこともあります。また逆に、前十字靱帯単独損傷の後遺症で膝に緩みが生じ、それが誘因となって半月板を損傷するケースも多く見られます。

半月板の損傷と悪化

半月板損傷が発症しやすいスポーツ

バスケットボール、バレーボール、体操、サッカー、テニス、野球、スキーなど。

ストップターンなどの動きが多いスポーツ、また、ジャンプの着地の際など靱帯の断裂に伴って損傷することもあります。

半月板損傷のテスト法

マックマレーテスト

マックマレーテスト は1928年、イギリスの整形外科医 Thomas Porter McMurray(1887 – 1949)が提唱したテストで、マックマレー症候 McMurray’s sign により内側半月障害を検査するものです。

検査方法:仰向けに寝て、患者さんは膝関節を可能な限り最大屈曲します。
その状態で、検者は下腿骨に対して内旋を行います。
そして、内旋させたまま膝関節を伸展します。
その際に、膝関節に痛みを感じた場合に陽性とし、外側半月板損傷。
下腿骨を外旋させた状態で膝関節を伸展した時に痛みが現れた時には内側半月板損傷。
※クリック音(ポキッポキッという音)が感じられる場合、半月板断裂を疑う。

マックマレー

 アプレー圧迫テスト

検査方法: うつ伏せに寝て、膝関節を90°曲げ、患者の踵に検者の体重を強めに乗せる。膝に向かって強く圧迫しながら。下腿の内旋・外旋をおこなう。
膝に痛みが生じた場合 内旋時は内側半月板、外旋時は外側半月板の損傷を示す。

アプレイテスト

不幸の三徴候(Unhappy Triad)

不幸の三徴候とは、膝十字靱帯損傷,内側側副靱帯損傷,内側半月板損傷の複合損傷で予後不良のサインとされています。

受傷機転として荷重時において、つま先が体の外側に向いてる状況で、膝が内側に倒れ、かつ回旋が加わった時に起こります。
選手が絶たれる可能性があり予後不良の外傷として知られております。

半月板損傷の手術について

手術の方法には、損傷した部分を切り取る切除術と、損傷した部分を縫い合わせる縫合術があります。どちらも関節視鏡下で行われることが多いため、傷跡が小さく、患部への負担も最小限ですみます。

ただし、半月板の場合は手術をしたからといって100%治るとは限りません。それは、半月板の内側2/3には血液の供給がないため、縫合しても半月板同士がくっついて治ることが難しいからです。ただし、外側縁(全体の外側1/3)の部分は血行がよいため、損傷がこの部分であれば縫合することで治る可能性が高くなります。切除術を行った場合は、切除した部分は再生されません。

手術では、健常な部分はできるだけ温存するというようしロッキングを起こしている部分を極力小さ目に切除することが殆どのようです。

半月板の損傷と膝の痛みはイコールではない

手術をして損傷部位を取り除いたり修復したりしても、痛みが改善しない方もいることから、「半月板の損傷と膝の痛みはイコールではない」はありません。

半月板損傷というと半月板が痛みを発するような印象を与えますが、半月板そのものは、軟骨組織ですので、血管や神経などはなく、爪や髪の毛を切っても痛くないのと同じで、半月板そのものが痛みを感じるわけではありません

60歳以上で特に膝関節に自覚症状がない人の41.7%に半月板損傷が認められたとされています。
膝痛は、半月板の損傷により膝関節を取り囲む周辺組織(関節包・滑膜、その周りの筋肉や腱などの組織)に影響が出た場合に起こります。

まずは、保存療法で症状の改善を図ります。
保存療法で症状が改善しない、ロッキングによって歩行が困難である、半月板損傷をくり返して症状が慢性化しているといった場合には、手術療法というものも選択肢となります。

半月板損傷はケアー不足?

直接的な原因は、バスケットやバレー、体操でジャンプの着地時に膝を捻った時、サッカーで脚を曲げたまま強く捻るインサイドキックをした時のように激しい運動の結果おこりますが、根本的な原因は疲労によると考えられています。

限度を超えた運動や、ケアーを怠った場合、疲労は蓄積していきます。そして、足首、股関節、腰椎など、周囲の関節が柔軟性を失うことによって、捻る動作を加えた時に、膝にのみ過大な負荷が掛かったときに発症するとも言われています。
つまり、股関節などが柔らかく、捻る動作がスムーズな人は半月板を損傷しにくいといえます。
スポーツ以外でも、一日中の座り仕事で、特にクーラーなどで冷えた状態で立ち上がる時にも発症しやすくなりますので注意が必要です。

膝症状

治療の流れ

受付
受付
初診時は保険証をお持ちなり、受付にて問診票と当院の説明の入った資料をお渡しいたします。閲覧いただきましたら必要な箇所にご記入いただいてお待ちください。記入しきれなくても問診時にご相談いただいても結構です。
問診
問診
お名前をお呼びしましてから、問診をはじめます。先生が問診表をもとに自覚症状や発症状況、痛みやだるさをおうかがいします。気になる事があれば、何でもお話してください。色々な整形学的検査と確かな経験のもとに原因を探ります。
診察・治療説明
診察・治療説明
痛みやだるさのある箇所を詳しく診察いたします。痛みがでる体勢や関節の可動域などを確認し、患部の状態や原因を確認いたします。原因は千差万別ですので診察中でもお気軽にお伝えいただくことにより、根本的な治療が可能となります。
治療
治療
症状と治療の説明をご理解いただいた上で施術をおこないます。痛みの多くは筋肉のバランスが崩れることや背骨や骨盤などが歪むことにより発生します。力を抜いてリラックスしていただき、筋肉の緊張をほぐしていきます。患者様にあった必要な治療をおこないますのでご安心ください。
術後の確認・説明
術後の確認・説明
施術後の痛みや動きを確認し、日常生活で気を付けて頂きたいことや筋トレの方法やストレッチのやり方などを説明し、次回の治療の説明をします。

施術料金

保険診療

各種健康保険が使えます。

お越しの際には保険証をご持参ください。

保険診療は症状により異なりますが下記の料金が目安となります。

初診

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~1,200円 ~800円 ~600円

2回目

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~570円 ~380円 ~180円

3回目~

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~480円 ~320円 ~180円

矯正治療(自由診療)

患者様によって治療内容は変わります。

診察で金額と効果をしっかりご説明いたします。

初回 2,160円~
2回目~ 1,080円~

延長マッサージ (自由診療)

5分単位で何分でも延長することができます。

5分  540円
10分 1,080円
20分 2,160円

アクセス

大原接骨院

小田急江ノ島線
南林間駅西口より徒歩1分
スーパータイガ前
神奈川県大和市南林間1-10-19
TEL.046-273-3307
>>駅からの道のり(動画)