野球肩

どうして人はボールを上から投げるのか?

人の体はボールを上から投げるような構造にはなっていません。
小さな子供や、ゴリラ、チンパンジーにボールを持たせたら、間違いなく下から投げるでしょう。
では、なぜ人はボールを上から投げるのでしょうか?
それはより速く、より遠くにボールを投げたいからなのです。
上から振りかぶってボールを投げた方が、より大きなエネルギーをボールに集めることができます。
上からボールを投げるということは人間があみだした技なのです。
そのため大きな力が肩にかかるので障害や外傷が起きるのです。

野球肩とは

野球肩とは、滑液包炎、棘上筋腱炎、上腕二頭筋腱炎、肩甲上神経麻痺による棘下筋萎縮、インピンジメント(impingement)症候群、上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)などの投球動作によって引き起こされる、様々な肩関節障害の総称です。

野球肩はオーバーヘッドスローイング動作を行うスポーツ全般で発症しますが、特に野球のピッチャー、キャッチャー、バレーボールのアタッカー、テニスのサーブ・スマッシュ時、アメリカンフットボールのクォーターバック、水泳(クロール、バタフライ)、ハンドボール、陸上競技のやり投などでも起こります。

野球肩の原因

野球肩・水泳肩の原因は一概には言えませんが、一般的には使いすぎによるもの(over use)とフォームが悪いなどといった使い方の問題(miss use)によるものと考えられています。

野球肩の症状

肩の筋肉・関節を酷使することによって起こるということです。
それぞれどのような症状が見られるのか?
一つずつ紹介していきます。

滑液包炎(かつえきほうえん)

滑液包(かつえきほう)とは関節周囲にある液体を含んだ袋で、関節の動きをなめらかにする役割をしています。滑液包炎(かつえきほうえん)とは、滑液包(かつえきほう)に炎症が起こった状態のことです。関節を動かしたときや圧迫した時に痛みが起こります。

回旋筋腱板損傷(かいせんきんけんばんそんしょう)

回旋筋腱板(ローテーターカフ)とは棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋です。
肩のインナーマッスルとも呼ばれています。ローテーターカフの構造は複雑でこれらの筋肉が協力し合いながら投球動作に必要な上腕の外旋、内旋などの動作を可能としております。野球肩障害ではローテーターカフを構成する4つの筋肉の中でも、棘上筋と呼ばれるインナーマッスルが最も損傷を受けやすい傾向にあります。
棘上筋腱(きょくじょうきんけん)という腱板の損傷です。棘上筋(きょくじょうきん)とは、肩後面上部深層に位置する筋肉で肩関節を安定させる働きをしています。棘上筋に炎症が起こった状態が棘上筋腱炎です。肩の後面に痛みが起こり、「肩を上げることができない」「肩に引っかかりを感じる」などの症状が現れます。

上腕二頭筋腱炎(じょうわんにとうきんけんえん)

上腕二頭筋に炎症が起こった状態のことを上腕二頭筋腱炎(じょうわんにとうきんけんえん)と言います。具体的な症状は、肩関節の痛み・二の腕から肘より先にかけての痛みなどです。また、腕を外側に曲げる動作に制限が起こる場合もあります。

肩甲上神経損傷(けんこうじょうしんけいそんしょう)

棘下筋(きょくかきん)を支配している肩甲上神経が、投球のフォロースルーのような動作のときに引っ張られたり、圧迫されたりして損傷をおこしたものです。
野球、バレーボールのようなオーバースロー(上腕を肩より上に上げて投げる動作)を繰り返すスポーツでおこります。

棘下筋萎縮(きょっかきんいしゅく)

棘下筋萎縮(きょっかきんいしゅく)とは肩甲骨部分の筋肉が萎縮する障害のことです。スポーツなどによって肩の神経が繰り返し引き伸ばされることで起こります。主な症状は肩の疲労感・脱力感や圧痛などです。

インピンジメント症候群

インピンジメントの意味は、「挟み込み」です。別名「挟み込み症候群」ともいいます。インピンジメント症候群とは、肩のところで腱の「挟み込み」が起こった結果、痛みを起こすものです。肩には、肩を安定させるために重要な筋肉があります。これら筋肉は肩関節を前後から支える「ローテーターカフ(回旋腱板)」と呼ばれる腱となり、肩関節を安定させています。これらの腱が肩関節に挟まることで痛みを起こすのです。インピンジメント症候群は、肩を上げたり動かしたりした際、腱板(けんばん)や滑液包(かつえきほう)などが関節内で衝突することによって起こります。主な症状は、肩の真上付近の痛みや動かした際の引っかかり感などです。多くの場合、突発的に痛めるというよりも、徐々に積み重ねで発症します。日常的に肩を上げたような姿勢で仕事をする職業(ペンキ塗り、建築作業など)や肩を酷使するスポーツ(テニス、野球、バドミントン、ゴルフなど)で徐々に痛みを起こしてくることが多いです。

上腕骨骨端線障害(リトルリーグショルダー)

上腕骨骨端線障害(じょうわんこつこったんせんしょうがい)は成長過程の小・中学生に多いスポーツ障害です。上腕骨(じょうわんこつ)骨頭の成長線である骨端線(こったんせん)に損傷が起こった状態のことを言います。少年野球の選手、とくに投手に使いすぎ症候群(しょうこうぐん)の1つとしてよくおこる損傷で、投球時に肩が痛みます。主な症状は、投球動作をしたときの痛み・圧痛などです。放置したまま運動を続けると成長障害が起こる場合もあります。

動揺性肩関節症(ルーズショルダー)

ルーズショルダーとは肩関節不安定症ともいわれ、肩の関節の亜脱臼や脱臼が習慣化して関節が外れやすくなる状態をいいます。一度の衝撃で起こるのではなく、肩関節の稼動域の広い人がなりやすいといわれており、長期間に渡る肩への負担が原因とされています。
こういう人が肩を使いすぎると症状が現われてきます。主な症状として 普段は肩の痛みを感じませんが、肩を使ったときに痛みます。肩の不安定感・倦怠感(けんたいかん)・脱力感をともなうこともあります。 投球のフォロースルー(投球の最後に腕を振り切る動作)の際に、肩が抜けるように感じることもあります。
バレーボールのスパイクやサーブ、テニスのサーブ、槍投(やりな)げなどでも肩の痛みがおこります。

投球動作別受傷原因

野球の投球動作はワインアップ期→コッキング期→アクセレーション期→ディセレーション期→フォロースルー期となります。それぞれの期において受傷原因が異なります。

ワインドアップ期

特別な肩への負荷は加わりません。

コッキング期

肩の外旋が強調されて肩後方の三角筋、棘上筋、棘下筋、小円筋が収縮し、前方関節包や肩甲下筋は引き伸ばされて肩前面痛の原因となります。

アクセレーション期

肩の外旋から内旋の動きが強調されて、広背筋、大胸筋、大円筋が収縮します。腕が前方に移動するときには、肘関節内側にも負荷が加わります。

ディセレーション期

肩の内旋と前腕の回内が強調されて腕が前方に振り出されるため、肩後方の筋が収縮しつつ牽引されるというエクセントリックな力が生じます。よって、肩後方に痛みが発生したり、ときには肩甲上神経を圧迫(棘下筋萎縮の原因)したりします。

フォロースルー期

腕が振り抜けて肩甲骨の外転が強調され、手指は遠心力によって血行障害を起こすことがあります。

野球肩にならないようにするには

野球肩の多くの原因は
1.投球フォームの悪さ
2.身体の柔軟性の低さ、身体の使い方の悪さ
3.投げすぎ
です。その為、以下の点に注意してコンディショニング作りをして下さいね。
①正しい投球フォームを習得すること
②投げすぎないこと
③肩関節と股関節の柔軟性・可動域を確保すること

良い投球フォームとは?

肩甲骨には肩甲棘と呼ばれる部位があります。
この肩甲棘と上腕骨が一直線になる位置をゼロポジションと呼びます。

なぜゼロポジションが良いのか?

コッキング期のように、腕を後方に捻る動作を肩関節の外旋と呼びます。
ゼロポジションでは、肩を支えている回旋筋腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と呼ばれる4つのインナーマッスルのバランスが最も良く活動できる状態となり、肩の外旋がスムーズに動き、安定した肩の動きを導く事ができます。

ゼロポジションから外れた位置での外旋動作では、
インナーマッスルのバランスが崩れ肩への負担を強めてしまいます。

治療の流れ

受付
受付
初診時は保険証をお持ちなり、受付にて問診票と当院の説明の入った資料をお渡しいたします。閲覧いただきましたら必要な箇所にご記入いただいてお待ちください。記入しきれなくても問診時にご相談いただいても結構です。
問診
問診
お名前をお呼びしましてから、問診をはじめます。先生が問診表をもとに自覚症状や発症状況、痛みやだるさをおうかがいします。気になる事があれば、何でもお話してください。色々な整形学的検査と確かな経験のもとに原因を探ります。
診察・治療説明
診察・治療説明
痛みやだるさのある箇所を詳しく診察いたします。痛みがでる体勢や関節の可動域などを確認し、患部の状態や原因を確認いたします。原因は千差万別ですので診察中でもお気軽にお伝えいただくことにより、根本的な治療が可能となります。
治療
治療
症状と治療の説明をご理解いただいた上で施術をおこないます。痛みの多くは筋肉のバランスが崩れることや背骨や骨盤などが歪むことにより発生します。力を抜いてリラックスしていただき、筋肉の緊張をほぐしていきます。患者様にあった必要な治療をおこないますのでご安心ください。
術後の確認・説明
術後の確認・説明
施術後の痛みや動きを確認し、日常生活で気を付けて頂きたいことや筋トレの方法やストレッチのやり方などを説明し、次回の治療の説明をします。

 

施術料金

保険診療

各種健康保険が使えます。

お越しの際には保険証をご持参ください。

保険診療は症状により異なりますが下記の料金が目安となります。

初診

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~1,200円 ~800円 ~600円

2回目

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~570円 ~380円 ~180円

3回目~

3割 2割 1割
保険の割合に
よります
~480円 ~320円 ~180円

矯正治療(自由診療)

患者様によって治療内容は変わります。

診察で金額と効果をしっかりご説明いたします。

初回 2,160円~
2回目~ 1,080円~

延長マッサージ (自由診療)

5分単位で何分でも延長することができます。

5分  540円
10分 1,080円
20分 2,160円

アクセス

大原接骨院

小田急江ノ島線
南林間駅西口より徒歩1分
スーパータイガ前
神奈川県大和市南林間1-10-19
TEL.046-273-3307
>>駅からの道のり(動画)